[金曜ロードショー] 今週の放送ラインアップ

ハウルの動く城

ジブリ祭りは終わらない!日本中を席巻したラブ・ストーリーが2年ぶりにテレビに登場!

シンプルな愛の物語が伝えるのは生きる歓び。

公開からたった41日間(8月28日時点)で観客動員1000万人を突破し、なおもその人気は衰えることを知らず、空前の大ヒットを記録している『崖の上のポニョ』。CGや3DCGが主流となりつつあるアニメーション界において、あえて平面に鉛筆で描いて絵を動かすというアニメーションの原点に回帰した力作であり、同時にさまざま問題を抱える現代社会に対する問いかけともなっている。宮崎監督がこの作品の構想を練り始めたのが2004年の『ハウルの動く城』公開以降。本物を本物そっくりに描くことを追求し、作品毎により緻密になっていた絵が『ハウルの動く城」で頂点に達した。そこで、『崖の上のポニョ』ではまったく新しいスタイル、絵本のように絵を描くという挑戦をすることになったのだ。金曜ロードショーでは、そんな『崖の上のポニョ』の誕生にも影響を与えている『ハウルの動く城』を2年ぶりに放送します!

舞台は19世紀末のヨーロッパ。近未来画家たちが思い描いた、魔法と科学が混在する世界。 帽子屋で働く18歳のソフィーは荒地の魔女の呪いにより90歳のおばあちゃんに! そんなソフィーの前に魔法使いの青年ハウルが現れ、ふたりはハウルのお城で奇妙な共同生活を送ることになる。しかし、ハウルの居城は誰もが恐れる、4本の足で歩く「動く城」だったのだ――。

オリジナルのシナリオが多い宮崎監督作品にとって『魔女の宅急便』以来、実に15年振りとなる、原作小説――イギリスの児童文学作品、ダイアナ・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」(徳間書店刊)――を元にしたラブ・ストーリー。主人公がおばあちゃんという型破りなストーリーを、宮崎作品特有の細かい描写や、個性豊かなキャラクター、そして映画音楽の域を超えた素晴らしい楽曲の数々がカラフルに彩っている。特に、登場人物たちと同じくらい、いや、それ以上と言っても過言ではないほどに、さまざまな表情をみせる空模様の描写に注目したい。スタジオジブリの高度な技術をうかがい知ることができる。

さらに、本作には宮崎作品のなかでかつてないほどの豪華俳優陣が声優として登場。ソフィー役を演じた倍賞千恵子は、18歳の少女から90歳のおばあちゃんまでを見事ひとりで演じきっている。また、映画『HERO』や『武士の一分』、ドラマ『CHANGE』や『華麗なる一族』など、多彩な役を演じてきている木村拓哉がハウル役で声優デビューをはたし、荒地の魔女役には『もののけ姫』でモロの声を演じ、舞台や音楽活動、さらに現在はTV『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』に出演中の美輪明宏と、日本を代表する豪華キャストが勢揃い。イマジネーションあふれる物語に、キャストたちの渾身の演技がリアルな息吹を与えている。

生きる楽しさ、恋人や家族への愛、老いることへの賛辞と勇気、というストレートなテーマをユーモアあふれるセリフや、主人公ソフィーの前向きで底抜けなまでの明るさを通して雄弁に語っている。宮崎駿監督が「人生とは?」という問いかけに対して、「恋をして、前向きに生きること。それはいくつになっても変わらないんだよ」と、これまたいつになくシンプルかつ実直に答えているように感じられる作品だ。

日本の歴代興行収入第4位を記録し、2004年ベネチア国際映画祭ではコンペティション部門に日本のアニメーションとしては初めて出品され、全世界で賞嘆をあび、オゼッラ賞を受賞している。

「ようやく守らなければならない者が出来たんだ。君だ」

19世紀、魔法と科学が入り乱れる愛国主義全盛の時代。王国を守るために兵士たちは戦地へ赴き、荒地では魔法使いがさまよっていた。その町から少し離れたところに、父が残した帽子屋を切り盛りしながらひっそりと暮らす少女がいた。その子の名はソフィー(倍賞千恵子)、18歳。

ある日、ソフィーは自由奔放に生きる妹のレティー(香月弥生)に会いに行く道中で、美貌の青年・ハウル(木村拓哉)と出会う。ハウルは荒地の魔女(美輪明宏)に追われているといい、その追っ手を撒くためにソフィーとともに空へ舞い上がる。ソフィーは驚きながらも、そのままハウルとの束の間の空の散歩を楽しむ。

夢のような体験と、空を駆け抜ける美青年ハウルの姿にすっかり心を奪われてしまったソフィーは恋に落ちる。しかし、その晩、ソフィーは荒地の魔女の魔法にかけられ、90歳のおばあちゃんの姿に変えられてしまう! その姿では家族に心配をかけてしまうし、呪のことは他人に話せないように魔法までかけられてしまっている。誰にも真実を告げることのできないソフィーは家を出る決心をし、荷物をまとめる。そして、荒地の魔女にかけられた呪いを解くためにハウルの「動く城」に押しかけ、そのまま家政婦として住み込みを始める。その城で、ハウル、ハウルの城を動かしている火の悪魔・カルシファー(我修院達也)、ハウルの弟子のマルクル(神木隆之介)とともに一風かわった共同生活を始めるのだが……。

ハウルの動く城

キャスト

<ソフィー>
倍賞千恵子
<ハウル>
木村拓哉
<荒地の魔女>
美輪明宏
<カルシファー>
我修院達也
<マルクル>
神木隆之介
<小姓>
伊崎充則
<かかしのカブ>
大泉洋
<国王>
大塚明夫
<ヒン>
原田大二郎
<サリマン>
加藤治子

スタッフ

<原作>
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
(『魔法使いハウルと火の悪魔』(徳間書店刊))
<脚本>
宮崎駿
<音楽>
久石譲
<主題歌>
「世界の約束」
作詞:谷川俊太郎
作曲:木村弓
編曲:久石譲
歌:倍賞千恵子
(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
<プロデューサー>
鈴木敏夫
<製作担当>
奥田誠治、福山亮一
<監督>
宮崎駿
<作画監督>
山下明彦、稲村武志、高坂希太郎