19世紀、魔法と科学が入り乱れる愛国主義全盛の時代。王国を守るために兵士たちは戦地へ赴き、荒地では魔法使いがさまよっていた。その町から少し離れたところに、父が残した帽子屋を切り盛りしながらひっそりと暮らす少女がいた。その子の名はソフィー(倍賞千恵子)、18歳。
ある日、ソフィーは自由奔放に生きる妹のレティー(香月弥生)に会いに行く道中で、美貌の青年・ハウル(木村拓哉)と出会う。ハウルは荒地の魔女(美輪明宏)に追われているといい、その追っ手を撒くためにソフィーとともに空へ舞い上がる。ソフィーは驚きながらも、そのままハウルとの束の間の空の散歩を楽しむ。
夢のような体験と、空を駆け抜ける美青年ハウルの姿にすっかり心を奪われてしまったソフィーは恋に落ちる。しかし、その晩、ソフィーは荒地の魔女の魔法にかけられ、90歳のおばあちゃんの姿に変えられてしまう! その姿では家族に心配をかけてしまうし、呪のことは他人に話せないように魔法までかけられてしまっている。誰にも真実を告げることのできないソフィーは家を出る決心をし、荷物をまとめる。そして、荒地の魔女にかけられた呪いを解くためにハウルの「動く城」に押しかけ、そのまま家政婦として住み込みを始める。その城で、ハウル、ハウルの城を動かしている火の悪魔・カルシファー(我修院達也)、ハウルの弟子のマルクル(神木隆之介)とともに一風かわった共同生活を始めるのだが……。
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公開からたった41日間(8月28日時点)で観客動員1000万人を突破し、なおもその人気は衰えることを知らず、空前の大ヒットを記録している『崖の上のポニョ』。CGや3DCGが主流となりつつあるアニメーション界において、あえて平面に鉛筆で描いて絵を動かすというアニメーションの原点に回帰した力作であり、同時にさまざま問題を抱える現代社会に対する問いかけともなっている。宮崎監督がこの作品の構想を練り始めたのが2004年の『ハウルの動く城』公開以降。本物を本物そっくりに描くことを追求し、作品毎により緻密になっていた絵が『ハウルの動く城」で頂点に達した。そこで、『崖の上のポニョ』ではまったく新しいスタイル、絵本のように絵を描くという挑戦をすることになったのだ。金曜ロードショーでは、そんな『崖の上のポニョ』の誕生にも影響を与えている『ハウルの動く城』を2年ぶりに放送します!
さらに、本作には宮崎作品のなかでかつてないほどの豪華俳優陣が声優として登場。ソフィー役を演じた倍賞千恵子は、18歳の少女から90歳のおばあちゃんまでを見事ひとりで演じきっている。また、映画『HERO』や『武士の一分』、ドラマ『CHANGE』や『華麗なる一族』など、多彩な役を演じてきている木村拓哉がハウル役で声優デビューをはたし、荒地の魔女役には『もののけ姫』でモロの声を演じ、舞台や音楽活動、さらに現在はTV『国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』に出演中の美輪明宏と、日本を代表する豪華キャストが勢揃い。イマジネーションあふれる物語に、キャストたちの渾身の演技がリアルな息吹を与えている。