東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜

心の琴線に触れる感動作、待望のTV初登場!!

リリー・フランキーのベストセラー小説に、超豪華な面々が新たな息吹を与える!

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 TVドラマや舞台にもなり、一大旋風を巻き起こしたリリー・フランキー原作の自伝的小説、『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』の映画版がついにテレビ初放送!

05年6月に刊行された小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』の初版は3万部で、決して売れ筋本というわけではなかった。さらに、汚れやすい白の装丁からして、この作品は書店ではどちらかというと扱いづらい部類に入っていたはず。しかし、亡き母へ思いを綴った素朴で味わい深い物語を読み、深く共感した人たちの声によって瞬く間に評判が広がり、翌年の秋には200万部を越すベストセラーとなった。そして、この爆発的なヒットを受けて空前のベストセラー小説は、ついに映画化という新たな運命を歩み始めることとなったのだ。

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜期待の眼差しをあびながら映画化に至ったこの作品だが、そんな日本中の原作ファンの期待を裏切ることのない、錚々たる面々が集結した。まず、物語の語り手となるごくごく普通の主人公“ボク”には、国内外で飛躍的な活躍をみせ、役者としての勢いに乗るオダギリジョー。そして、本作の真の主役ともいえる“オカン”役には独特の存在感あふれる名優・樹木希林、さらに若き日の“オカン”を樹木希林の実の娘である内田也哉子が演じ、本物の親子共演が実現。これにより、物語に新たな温もりと説得力がプラスされた。オトン役には小林薫、ほかにも勝地涼、寺島進、小島聖、仲村トオル、小泉今日子、板尾創路、宮浮おい、田口トモロヲほか、多数の個性的な顔ぶれが勢揃い。さらに、リリー・フランキーと同じく、九州出身の福山雅治が主題歌を、松尾スズキが脚本を担当。原作本と異なり、映画版『東京タワー』ではあえて主人公の“ボク”をリリー・フランキーと設定せず、「観ている人たち」の誰もが主人公となれるような、パーソナルな物語として据えている。最愛の母親である“オカン”に苦労をかけていると頭では分かっていても、ついついダラダラした生活を送り、ダメな自分を変えることができない。『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』は、一見とてもドラマチックに思えるけれど、実は誰にでも身に覚えのあるような、ありふれた物語。だけど、ありふれているからこそ、誰しもの心に訴え、共感を呼ぶのだ。無理に涙を引き出そうとする過剰な描写や演出がないところもまた自然でイイ。名優たちの熱演を、詩的なナレーションと柔らかな映像で魅せてくれる。

普通だと思っていた自分の人生も、実は小さなドラマの連続なのです。そんな自分の人生を思いながら、5月8日の夜はぜひこの映画とともに生きてください。また5月10日はご存知、母の日。普段は照れくさくて伝えることのできないオカンへの感謝の思いも、『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』を観たら伝えずにはいられなくなるはず。絶対に見逃せない1作です!

オカンへの愛と自己嫌悪にさいなまれながらボクたちは日々生きている。

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 1960年代、福岡県北九州市小倉。ボク(谷端奏人)がまだ3歳だったころ、オカン(内田也哉子)は遊び人のオトン(小林薫)を捨てた。酔っては暴れるオトンの家を出て、オカンとボクは筑豊にあるオカンの実家に戻った。筑豊は炭坑の町で、オカンはそこで妹の小料理屋を手伝いながらボクを女手ひとつで育てあげ、毎日美味しいご飯を作ってくれた。ボクはそのご飯を食べ、炭坑の町に住むほかの子どもたちと同じように成長していった。

1970年代に入り炭坑の町に影が差して来たころ、15歳になったボクはこの町を出て行きたくなった。もちろん、オカンを自由にさせてあげたいという思いもあったため、ボクは大分県の美術高校を受験して、合格した。大分では一人下宿生活を送ることになる。町を離れる日、駅までボクを見送りにきてくれたオカンはお弁当と新しい下着、そしてシワシワになった一万円札を持たせてくれた。15歳のボクは、列車の中でオカンのお弁当を食べながら、涙を流した。しかし、一人暮らしを始めた高校生のボク(冨浦智嗣)はすぐに自堕落な生活を送るようになる。

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜1980年代、石炭鉱業の終焉の訪れとともにボクは上京し、憧れの東京で美大に入学する。しかし、堕落的な生活はさらにひどさを増し、学校へはろくに行かずダラダラと日々を過ごすうちに4年が経ってしまった。オカンからの仕送りはすべて使いはたし、さらに借金まで重ね、どうしようもない状態に陥っていた。もちろん、授業の出席日数は足りていないため卒業はできない。そこで、苦労して学費を捻出してくれた母に「卒業できない」という親不幸な告白をする。しかし、オカンはそんなボクを叱責するでも、悲しさに泣くわけでもなく、
「あと一年、オカンもがんばるけん。あんたも卒業までしっかり学校へ行きなさい」
と、力強く電話の向こうでこう口にした。
ボクはオカンに甘えて留年させてもらい、翌年なんとか大学を卒業した。しかし、相変わらず就職する気もおきずブラブラしていた。

1990年代、たまった借金を返済するため、自分の元へやってくる仕事をすべて引き受けているうちに、ボクはいつの間にかイラストレーター兼コラムニストとしてある程度の生活ができるようになっていた。
そんな矢先、オカンが癌に侵されていることが分かった――。

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜

キャスト

<現在のボク>
オダギリジョー
<現在のオカン>
樹木希林
<若い頃のオカン>
内田也哉子
<ミズエ>
松たか子
<オトン>
小林薫

スタッフ

<原作>
リリー・フランキー
(『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(扶桑社刊)
<監督>
松岡錠司
<脚本>
松尾スズキ
<撮影>
笠松則通
<照明>
水野研一
<美術>
原田満生
<録音>
柿澤潔
<編集>
普嶋信一
<音楽>
上田禎
<衣装>
宮本まさ江
<メイク>
豊川京子
<主題歌>
福山雅治
『東京にもあったんだ(ユニバーサル)』