“浜ちゃん”こと浜崎伝助(西田敏行)は、仕事はしないが有給消化率だけはNo.1の、鈴木建設きってのグータラ社員。だけど、彼には会社の人たちは知らない秘密があった。実は社長の“スーさん”こと鈴木一之助(三國連太郎)とは良き釣り仲間で大の仲良しなのだ。グータラ社員の浜ちゃんとは違い、スーさんは会社の社長ゆえの悩みも多い。このところは健康状態が悪く、お医者さんに診てもらうと「長生きしたいのなら社長をやめろ」と言われる始末。自分の老いに気づかされたスーさんは、社長の座を任せられる後継者は誰かと頭をひねるがなかなか適切な人材が思い浮かばず、気持ちは沈むいっぽうだ。
そんなある日、スーさんは渥美半島の伊良湖畔へふらっと旅に出かけた。黒潮洗う絶好の釣りスポットで釣りを楽しみ、日ごろの喧噪を忘れようという目的だった。しかし、そんな楽しみもつかの間。海岸で釣りを楽しむスーさんを突然発作が襲い、意識を失ってしまう。スーさんの意識が戻ったのは、見知らぬ女性のベッドの上だった。スーさんは、高級リゾートホテルの一室に部屋を借りる、間宮弥生(原田美枝子)という若くて美しい女性に助けられたのだ。親切に看病をしてくれる美しい弥生に、スーさんは愛おしさを募らせていた。
一方、東京ではスーさん一人で旅に出たことを心配した妻の久江(丹阿弥谷津子)が、浜ちゃんに「夫を探し出し、東京に連れて帰って来て欲しい」と懇願する。さらにスーさんに愛人がいないかどうかまで心配する始末。浜ちゃんは久江に「スーさんは女にモテないから心配ない」と笑い飛ばす。とはいえ、社長は悩みが多いだろうし、気苦労が絶えないのではないかと、スーさんの体調が気になりかけてきた浜ちゃん。そこで、久江にスーさんを探して東京に連れ戻すことを約束する。しかし、伊良湖に着いた浜ちゃんは予想外の光景を目にする。なんと、スーさんは女連れだったのだ。スーさんの身を案じて伊良湖まで来たのに、これではさすがの浜ちゃんも腹の虫がおさまらない。困ったスーさんはとっさに「弥生はある事情で密にしている渡米中の自分の娘」だと嘘をついてその場を取り繕った。しかし、その場限りの嘘が後にとんでもない出来事を引き起こす!
浜ちゃんはスーさんを迎えに行くために会社に提出した嘘の休暇届けがバレてしまい、スーさんは浜ちゃんについた「弥生は娘だ」という嘘がバレてしまう。
シリーズ2回目にして、早くも浜ちゃんとスーさんに亀裂!?
はたしてふたりの友情はいかに?



もはや日本中で知らない人はいない国民的人気映画『釣りバカ』シリーズ。
前作の第1話で日本映画史に毅然と輝く名コンビ……いや迷コンビが結成されたとするならば、今作ではそのコンビが実力を重ね花開いているといっても過言ではないほど、二人の息はぴったり。さらに、シリーズ通して変わらぬキャラクターで永遠に出世できない浜ちゃんの上司には谷啓、会社の出世よりも釣りと家族をこよなく愛する浜ちゃんをさらに大きな愛で包みこむ妻“みち子”には石田えり、そして本作のマドンナともいうべき“弥生”役には原田美枝子と、豪華俳優が勢揃い。ベテラン俳優たちの(今よりも若干)若かりし頃の姿を観るだけでも充分楽しめる作品だ。しかも、本作ではあの“スーさん”に浮気疑惑が発覚するという、初スキャンダルも!! エーー!? まさか『釣りバカ』でこんなことがあっていいの?? という驚きの展開から目が離せない! また、日本全国の釣りスポットを旅するロケ地も必ず話題にあがる『釣りバカ』シリーズだが、今回は愛知県渥美半島の突端にある伊良湖岬を中心に釣り三昧。今回も釣って、釣って、釣りまくる!!