魔女の宅急便
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魔女の宅急便

何度観ても心温まる傑作。さあ、キキと一緒に幸せ探しの旅に出かけよう!

少女の成長を通して描かれる人生の喜び。ジブリマジックを体感しよう!

魔女の宅急便 今年は『魔女の宅急便』の誕生20周年記念!
こう聞くと誰もが「えっ?そんなに経ってる?」と驚きの表情を見せるはず。そう、そうなんです。実はもう20年も経つんです。この物語が何年経っても古さを感じさせないのは、主人公のキキが親元を離れ、知らない町でさまざまな人との交流を経て一人前の魔女として成長するという普遍的なテーマと、宮崎作品ならではの色鮮やかなパレットを使った美しい風景描写、そして表情豊かなキャラクターたちのおかげだろう。チャーミングで愛らしいキャラクターと、物語と映像のクオリティの高さにはとにかく毎回感心させられるが、なかでも一番の驚きは作品が与えてくれる幸福感につきる。

多くのファンを持つ角野栄子原作の『魔女の宅急便』を宮崎監督ならではのエッセンスで脚色し、「第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパ」を舞台に物語は繰り広げられるのだが、“戦争をしていない平和な世界”を舞台にしているところにも監督の強いこだわりが感じられる。そんな平和の中で静かに進んでいく物語はもちろん十分に魅力的なのだが、エンディングでその静寂が壊されるところはなんとも圧巻。まだまだ未熟な魔女のキキが、仲良しのトンボの命を救いたいという一心から突如強い心を持ち、本物の魔女へと変貌していくそのシーンはなんとも言えない迫力と感動を伴う。そして、その後に描かれるエピローグは一転、この上なく優しい空気に包まれ、観ている者の顔に自然と笑顔がこぼれてくるような幸福感を与えてくれるのだ。
魔女の宅急便 もともとの原作が児童書ということもあり、「子ども向けの物語」という印象を抱いている大人も少なくないと思うが、実は本作には「人が望むサービスを、誠心誠意尽くしてお客さんに届ける」という、ビジネスの基本理念も描かれている。与えられた仕事に対する責任、最高のサービスを届けようという強い意識。当然、そんなに説教くさくはないけど、嬉しそうに働くキキを観ていると、忘れかけていた労働の喜びが甦ってくるはずだ。

『魔女の宅急便』は暗いニュースや連日の猛暑を吹き飛ばしてくれる元気を与えてくれる作品。ぜひ本作を観てエネルギーを補給してください!
そして、上級者のために隠れたみどころを1点。なんと宮崎駿監督が物語後半にカメオ出演しているので、余裕がある人はぜひチェックしてみて。どこだか分かるかな〜?
答えは“ストーリー”のページの下に!

キキ13歳。魔女見習い中。「おちこむこともあるけれど、私、この町が好きです」

魔女の宅急便 「今夜に決めたわ!! 出発よ!」
今年13歳になるキキは、黒猫のジジに今夜旅に出ることを伝える。この世界では、人間と魔女の間に生まれた女の子は13歳の年の満月の夜にひとり立ちさせなければいけないという古くからのしきたりがあった。もちろんキキも例外ではなく、その夜、近所の人たちに見送られながらジジと共に家を飛び立った。

翌朝、キキたちは大都会コリコの町に到着した。大都会にすっかり興奮した二人だったが、興奮しすぎてちょっとした事件を起こし、警察沙汰になってしまう。気のいい少年・トンボの助け船のおかげで事なきをえたものの、宿泊する宿もみつからず早くも落ち込んでしまうキキ。そんなとき、通りがかりのパン屋さんの前でお客さんの忘れ物を手に困り果てている女主人・おソノさんと出会う。キキは空を飛んでこの忘れ物を持ち主に届けてあげたことからおソノさんに気に入られ、彼女の好意でパン屋さんの空き部屋に下宿させてもらえることになる。そして、店先で宅急便を開業する。初めての仕事に張り切るキキだったが、初仕事でさっそく届け物のぬいぐるみを森に落とすという失態をおかしてしまう。慌てて森を探しまわるキキはそこで画学生のウルスラと出会う。ぬいぐるみは彼女が持っており、おかげでキキはなんとか初仕事を成功させることができた。

町での生活に慣れてきたある日、キキはトンボからパーティに誘われる。急いで仕事を終わらせ、パーティに行こうとしたキキだったがそんな日に限って仕事が重なり、なかなか終わらない。さらに、孫娘にパイを贈りたいという老婦人の手助けをしたため、完全にパーティには間に合わなくなってしまった。その上、パイの届け先の娘からは冷たい態度を受け、風邪まで引いてしまうという始末。そんなキキの姿を見るに見かねたおソノさんは、こっそりキキとトンボのデートをアレンジし、二人はサイクリングデートをすることに。しかし、楽しかったデートも、配達したパイを喜んでくれなかった少女と遭遇したことで一気に冷めてしまう。トンボと彼女が知りあいだと分かったキキの心は曇ってしまったのだ。浮かない気持ちで一人家に帰ると、ジジが言葉が話せない普通の猫になっていること、さらに自分の魔法も弱っていることにも気づいてしまう。この事実に深く落ち込んでしまうキキだったが、さらなるピンチが彼女を襲う。なんと、テレビのニュースに、風であおられた飛行船が見物客の一人をロープにブラ下げたまま飛んで行ってしまった映像が流れていたのだが、その見物客がトンボだったのだ。ロープ一本で宙吊りになっているトンボ。「なんとかしてトンボを助けなくちゃ!」
しかし、自分の魔法の力は弱まっており、トンボの体力の限界も近い。
はたしてキキは魔法の力を取り戻してトンボを助けることができるのか。
そしてジジの声は―― どうなる?

※ここから先は、今夜放送の『魔女の宅急便』観る前に回答を知りたい人のみご覧ください!

みどころトリビア答え:
エンディング近くで、キキがトンボを救出に行く様子をテレビで観ているハンチング帽をかぶった、メガネ&髭のおじさまです!

魔女の宅急便

キャスト

<キキ/ウルスラ>
高山みなみ
<ジジ>
佐久間レイ
<コキリ>
信沢三恵子
<おソノ>
戸田恵子
<トンボ>
山口勝平
<老婦人>
加藤治子
<バーサ>
関弘子
<オキノ>
三浦浩一

スタッフ

<原作>
角野栄子(福音館書店刊行)
<監督・脚本・プロデューサー>
宮崎駿
<製作>
徳間康快、都築幹彦、高木盛久
<企画>
山下辰巳、尾形英夫、瀬藤祝
<音楽>
久石譲
<音楽演出>
高畑勲
<作画>
大塚伸治、近藤勝也、近藤喜文
<美術>
大野広司
<製作>
スタジオジブリ