マリと子犬の物語

マリと子犬の物語

『ウルルの森の物語』公開記念!今夜は思いっきり泣いてください。実話から生まれた奇跡の物語。

犬の親子とひとりの女の子が教えてくれる、命の大切さ、愛することの強さ。

マリと子犬の物語 いよいよ明日から『ウルルの森の物語』が公開!
そこで今夜の金曜ロードショーはその公開記念として、同スタッフによる感動の物語第一弾『マリと子犬の物語』をお届けします!

2004年10月23日−−。
新潟県中越地方をマグニチュード6.8の地震が襲った。新潟県中越地震と呼ばれるこの地震の被災地となった山古志村(現・長岡市)も壊滅的な被害を受け、幹線道を寸断されて完全に孤立してしまった。闘牛や錦鯉の産地として知られるのどかな村では多くの家が倒壊し、二次災害の危険から全村民が避難をしなければならなかった。家を失った村人たちは村に帰れず、避難所で失意の日々を過ごしていた。しかし、悲しい報道ばかりが流れるなか、あるエピソードが失意のどん底に突き落とされた村人たちを勇気づけていた――。

地震当日、山古志村に住むひとりの少女・彩が飼っていた犬のマリが3匹の子どもを出産した。しかし、出産後に地震が発生。村人たちは着の身着のままで村を後にせざるをえなかった。救助のヘリには人間が乗るのがやっと。マリと子犬たちを始めとするペットたちは倒壊した村に残されてしまう。村人たちが避難した後、残されたマリは子犬たちのために食糧を探しまわり、冬を迎えようとしている山の寒さや地震の被害といった自然の厳しさと必死に闘っていた。そして、地震から16日後、奇跡が起きる。なんと、孤立した村で我が子を守り抜いたマリと3匹の子犬たちの無事が確認されたのだ。この奇跡のような実話は後に絵本やアニメになり、そして映画化にも至る。それが今夜放送される『マリと子犬の物語』なのだ!!

マリと子犬の物語話の内容を聞くだけでもう、涙腺活動が促進されることは予想できると思うが、そこに深味を与えてくれるのが、役者たちの人間らしさを映し出した絶妙な演技だ。出演にはテレビなどでお馴染みの船越英一郎をはじめ、松本明子、高島政伸、そして宇津井健という、暖かみと素朴さを兼ね備えたこの物語にぴったりのキャスティング。さらに、そんな大人たち顔負けの実力を披露してくれるのが、物語の真の主役といえる兄妹を演じる子役の広田亮平と佐々木麻緒の子どもたちだ。妹思いの優しい兄と、天真爛漫で愛らしい妹。まるで本当の兄妹のように中睦まじい表情をみせてくれる子どもたちの演技には、誰もが胸を打たれるはず。柴犬・マリも村人たちの愛情を注がれながら、兄妹にぴったりと寄り添うように成長をとげて行く。通常、動物たちに演技をさせるのはとても困難なことなのだが、マリを演じる柴犬の“いち”は、子役の子どもたちにすっかりなつき、見事としか言いようのない動きや表情をみせてくれる。それもこれも、スクリーンでは見えない部分でのコミュニケーション力の賜物だろう。

久石譲が手がける情感豊かな音楽の美しい調べに乗って、生きることの素晴らしさ、命の大切さ、そして人間の愛情の力を感じてほしい。実話に基づいた真実の物語だからこそ伝わる、本当の感動がここにある!

かけがえのない者を守るため大きな力に立ち向かう勇気を振り絞る。

マリと子犬の物語 新潟県中越地方に位置する、錦鯉と闘牛で知られる人口2000人弱の小さな村。役場職員の優一(船越英一郎)、息子の亮太(広田亮平)、妹の彩(佐々木麻緒)、祖父の優造(宇津井健)の石川一家はこの村で暮らしていた。亮太と彩の母親・幸子は病気で亡くなっていたが、幸子の妹の冴子(松本明子)が母親代わりとして、家にやってきては家事を手伝っていた。

そんなある日、彩は原っぱで捨て犬を拾う。自宅に連れて帰ろうとする彩だったが、あいにく父親は大の犬嫌い。亮太は犬を飼いたがる妹に「家で飼うのは無理だ」とたしなめ、二人は家に向かった。それでもどこまでも付いてくる犬を見捨てることのできない彩。幼いころに母親を亡くし、声や人柄など、なにも覚えていない妹を不憫に思った亮太は知恵を働かせ、祖父を味方につけて父親に犬を飼うことを承諾させる。こうして、石川家に新しい家族が加わった。

子犬はマリと名付けられ、彩と家族の愛情を受けながらすくすくと成長した。

2004年、成長したマリは三匹の子犬を産み、一気に石川家の家族が増えた。亮太と彩は大喜びし、子犬たちをグー、チョキ、パーと命名して一緒に野原を駆け回って遊んでいた。しかし、喜びもつかの間。山古志村を、想像を絶する悲劇が襲った……。

マリと子犬の物語10月23日(土)午後5時56分。新潟県中越地震、発生。

一瞬にして山々は崩れ、家は倒壊し、地面に亀裂が走った。このとき、父親の優一は役場の仕事で山古志村を離れており、亮太は学校の課外授業で学校に残っていた。学校が緊急時の避難所に指定されていたため、次々と村人たちが集まってきたが、そのなかに祖父と彩の姿は見当たらない。二人になにかあったのでは、と心配する亮太は、家へ戻ろうとするが道は崩壊されており、余震が続いているため大人たちに止められてしまう。山古志村は山崩れと地滑りで道路が寸断され、完全に孤立状態となっていたのだ。

そのころ、優造は彩を抱きかかえてまま倒壊した家の下敷きとなり、身動きがとれないでいた。一体どれくらいの時間が経ったのだろう? 救助がやってくる気配は感じられず、もはやこれまでか、と人生の最後を覚悟した優造だったが、薄れていく意識の中である音を耳にした。それはマリの鳴き声だった。マリは崩れ落ちた瓦礫の隙間を縫って二人の元へ寄ってきて、「諦めるな」と言わんばかりに二人の顔をペロペロと舐め、二人を元気づけたのだ。だからといってどうすることもできない。3匹の子犬たちの様子を見ながら、瓦礫の中に横たわる優造と彩の元を往復するマリ。そこで、なにかを思いたったかのようにマリはある方向に向かって一気に走りだした。一体マリはどこへ向かったのか? 優造と彩は無事救助されるのか?

しかし、これはまだまだ奇跡の物語の序章でしかなかった−−。

マリと子犬の物語

キャスト

<石川優一>
船越英一郎
<長谷川冴子>
松本明子
<石川亮太>
広田亮平
<石川彩>
佐々木麻緒
<安田啓一>
高島政伸
<関根博美>
小林麻央
<児島忠志>
小野武彦
<石川優造>
宇津井健

スタッフ

<監督>
猪股隆一
<原作>
桑原眞二、大野一興
『山古志村のマリと三匹の子犬』(文藝春秋刊)
<脚本>
山田耕太、清水由紀、高橋亜子
<音楽>
久石譲
<主題歌>
平原綾香 「今、風の中で」
(ドリューミュージック・)
<製作指揮>
小杉善信、島谷能成
<企画>
奥田誠治、市川南、本間英行
<撮影>
北信康
<美術>
部谷京子
<録音>
斉藤禎一
<照明>
川辺隆之
<編集>
三條知生