天文学クラブの活動で星を観察していたリオ(イライジャ・ウッド)は、見たことのない星を発見し、教師から念のため写真を天文学者のウルフ(チャールズ・マーティン・スミス)に送るよう指示される。新顔の彗星の発見だと喜ぶウルフだが、その軌道を計算して愕然。彗星は地球に衝突する軌道を描いていたのだ。
一方、テレビリポーターのジェニー(ティア・レオーニ)は、突然辞任した大統領の側近アラン(ジェームズ・クロムウェル)に取材中、その辞任に「エリー」という謎の暗号が絡んでいることを突き止める。彼女はそれが大統領の女性問題に絡んだものと思い込み取材を進めようとするが、突然何者かに拉致される。彼女を待っていたのは大統領のベック(モーガン・フリーマン)。大統領は「エリー」にまつわるスクープを発表するのを2日間待ってくれるよう彼女に要請する。渋々承諾するジェニーだが、諦めきれずに「エリー=ELE」を検索にかけると、それが「Extinction Level Event」=「種の絶滅を引き起こす出来事」の略号であると知る。2日後、大統領が緊急会見を行い、巨大彗星が1年後に地球に衝突するという事実と、衝突を避けるためにアメリカとロシアが共同で建設した宇宙船「メサイア号」により彗星を核爆弾で破壊、軌道を逸らすという計画が発表された。
既に引退した宇宙飛行士タナー(ロバート・デュバル)ら「メサイア号」の乗組員は、予定通り彗星の表面に着陸、指定された深さに核爆弾を仕掛ける作業に入る。その模様はテレビ中継され、メインキャスターとして番組を担当することになったジェニーらは固唾を飲んで作業を見守るが、映像は途中で途切れてしまう。刻一刻と変化する彗星の状況に翻弄され、犠牲を出しながらもタナーは爆弾を爆破することには成功したが、大統領のもとに届いたのは、彗星が大小にわかれて依然地球に向かっているという最悪の報告だった。
大統領は彗星衝突の衝撃やその後起こる大規模な津波を避けるために、地下に100万人を収容できる核シェルターを建設していることを発表。シェルターには政府が事前に選出した様々な分野の技術者に加えて、ランダムに選ばれた50歳以下の一般市民を収容するという。
彗星を発見した功績を認められてリオとその一家はシェルターに入る権利を獲得した。自分の配偶者もシェルターに入ることができると聞いたリオは、恋する相手、サラ(リリー・ソビエスキー)と結婚することを決意。若いカップルが誕生するが、サラは自分の家族がシェルターに入れないと知り、シェルター行きのバスに乗ることを拒否する。一方、母ロビン(ヴァネッサ・レッドグレーブ)と別れて新たな人生を送っている父ジェイソン(マキシミリアン・シェル)に対して複雑な思いを抱き続けていたジェニーは、わずかな時間しか残されていないのを知りつつも父を許すことができず苦悩する。そして、地球に帰還しようとしているタナーたち「メサイア号」の乗組員たちも、大きな決断を迫られていた。
遂に訪れた小惑星衝突の瞬間。人々をかつてない衝撃が襲う…!



巨大彗星が地球に衝突! 人類史上最悪の危機を前にした人々の困惑と決断をリアルに描き出す群像劇。スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を担当、ハリウッドが誇る特撮工房、I.L.M.が手がけた巨大津波などの映像も話題を呼んだ、ディザースター・ムービーだ。
そんな群像劇を彩る豪華キャストにも注目。「ロード・オブ・ザ・リング」で一躍スターダムを駆け上ったイライジャ・ウッドや、その恋人役を演じる今注目の若手女優リリー・ソビエスキーの初々しさ満点の演技は必見だ。また、「インビクタス/負けざる者たち」ではネルソン・マンデラ大統領を演じているモーガン・フリーマンが米大統領役を好演。抑えた演技で物語を引き締めている。そのほかにも、リーダーシップとユーモアにあふれる中年宇宙飛行士に名優ロバート・デュバル(「ゴッドファーザー」)、離婚した父母の間で揺れる女性リポーターに「バッド・ボーイズ」のティア・レオーニ、そしてオスカー常連女優のヴァネッサ・レッドグレーブ、「ベイブ」や「スパイダーマン3」のジェームズ・クロムウェルなどなど。錚々たる面々が印象的な演技を見せてくれる。