ハウルの動く城
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ハウルの動く城

「借りぐらしのアリエッティ」公開前夜に贈る愛と魔法の宮崎駿の集大成的超大作

魔法、城、元気なおばあちゃんに空を飛ぶ浮揚感…“宮崎印”が全部詰まった青春恋愛ファンタジー

ハウルの動く城 スタジオジブリ待望の最新作「借りぐらしのアリエッティ」がいよいよ7月17日公開。公開前夜に登場するのは、「ハウルの動く城」。ベネチア国際映画祭など海外の映画祭でも絶賛された宮崎駿の集大成的作品だ。倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、そして「アリエッティ」でも声優を担当している神木隆之介など、豪華な顔触れの声優陣も話題となった。

原作は、イギリスの小説家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる「魔法使いハウルと火の悪魔」。大人も十分楽しめるファンタジー小説だ。実家の帽子店で働いている18歳のソフィーは、荒地の魔女から呪いをかけられて90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。仕方なく家を出たソフィーは、美女の心臓を食べるとウワサされる魔法使い・ハウルの城に潜り込み、共同生活を送ることに…。キャラクターなど主要な設定は原作を踏襲しながら、国家間の戦争に魔法使いたちが巻き込まれていくというオリジナルの展開をプラスした。

魔法がいっぱいかけられた「動く城」を、あの宮崎駿が描く、というだけでワクワクドキドキ。そういう意味ではオープニングの1カット目から、満足すること間違いなし! 外観はもちろん、部屋の細部に至るまで。ハウルという1人の青年が好きなものだけで作り上げた城は、ゴチャゴチャとした温かみに満ちている。そして、ダイヤルを回すだけで異なる街に行ける、「どこでもドア」的な扉の外に広がる風景がまた見事。その街ごとに別々の作品が作れそうなほどの完成度の高さに圧倒されるはず。

ほかにも、宮崎アニメの「オイシイトコ」が全部詰まっているのがこの作品の魅力。ヒロインのソフィーは、キリリとした眉毛に意思の強さを感じさせる女の子。ナウシカやシータを例に挙げるまでもなく、強く優しく周囲の人間を虜にしていく女性像は、宮崎アニメの十八番だ。ソフィー“おばあちゃん”がシャカリキに動き回る様は、「ラピュタ」のドーラや、「千と千尋」の湯婆婆みたいだし、荒地の魔女の手下たちは「もののけ姫」のタタリ神のように不気味。もちろん、空を飛ぶシーンはスピーディで爽快感満点だし、食卓のベーコンや卵は本当に美味しそう! 人は見た目では判断できないという「紅の豚」や「千と千尋」に共通するテーマまで、まさに、宮崎駿の集大成と言っても過言ではない作品なのだ。

そして、やはり注目は多彩な声優陣。18歳から90歳に突然姿を変えられ、しかも状況や心境によってちょっと若返ったりするソフィーに倍賞千恵子。笑ったり怒ったり叫んだり愚痴ったり、様々な表情のソフィーを魅せてくれる。そして、宮崎アニメ史上最高のイケメンキャラ、魔法使いのハウルに木村拓哉。才能はあるんだけど、実は泣き虫で超ナルシスト、というキュートなキャラクターを好演している。そして、美輪明宏、加藤治子というジブリの“常連”俳優陣が、ハウルが恐れる2大魔女役で圧倒。ほかにも、めちゃくちゃ愛らしいハウルの弟子・マルクルに「借りぐらしのアリエッティ」で翔役を演じている神木隆之介、火の悪魔カルシファーに我修院達也、かかしのカブに大泉洋など、聴いているだけで贅沢気分の面々が集結した。

ソフィーという少女の一風変わった成長物語として。また、ダメ男ハウルが新たな家族を作っていく話として。そして、ソフィーとハウル、2人の世紀を超えた運命の恋愛物語として。様々な角度から楽しむことができる物語。極上のハッピーエンドが、あなたを待っています。

一人の少女の愛情は、魔法の力を超える!90歳の“少女”と魔法使いの恋の奇跡の物語

ハウルの動く城 父の残した小さな帽子店で働いている18歳のソフィー(倍賞千恵子)。カフェで働く華やかで明るい妹とは対照的に、地味で真面目な女の子だ。ある日、町を歩いていたソフィーは美しい青年・ハウル(木村拓哉)から突然声をかけられる。何者かに追われている様子の彼に手を取られて、空を散歩するという不思議な体験をするソフィー。

その夜。ハウルを追っていた荒地の魔女(美輪明宏)が帽子店を訪ねてきた。荒地の魔女から何の前触れもなく呪いをかけられて、ソフィーの姿は90歳のおばあちゃんに早変わり。腰は曲がり、髪の毛は白く肌もシワシワ。町を出ていく決心をしたソフィーは、魔法使いしか住んでいないという、町はずれのその先にある荒野に足を踏み入れる。

道中出会ったカカシのカブ(大泉洋)と一緒に荒野を行くソフィーの前に、大きな動く城が現れた。それは、美女の心臓を食べると噂されている恐るべき魔法使い・ハウルの“動く城”。ソフィーは、カブに導かれるようにハウルの城に入っていく。

城の中には人影がなく暖炉に小さな火が燃えていた。ソフィーが暖炉に薪をくべると、突然人の声が。その正体は火の悪魔・カルシファー(我修院達也)。カルシファーは、彼を城に縛り付けている魔法を解いてくれれば、ソフィーの魔法を解いてあげると持ちかける。そんなカルシファーを手懐け、ハウルの弟子のマルクル(神木隆之介)にもウソをついて、ソフィーは強引にハウルの城で働くことに。奇妙だが居心地のいい共同生活が始まった。

ハウルの動く城 その頃、戦争は激しさを増し、各国は魔法使いも魔女も関係なく協力を要請。いろいろな場所で別々の名前を使い分けているハウルの元にも各国から招集がかかる。その要請は無視しながらも、毎晩のように戦場へ出かけ、時には傷ついて帰ってくるハウル。終わらない戦争とそんなハウルの姿にソフィーは胸を痛める。

ある日、いつものように帰ってきてお風呂に入ったハウルが、悲鳴を上げて飛び出してきた! ソフィーが魔法の瓶の位置を入れ替えてしまったせいで、ハウルの髪の毛の色が変わってしまったのだ。「美しくなかったら生きている資格がない」と泣きながら、ドロドロの液体を出して落ち込むハウルを見て、ショックで城を飛び出すソフィー。しかし、マルクルとカルシファーから助けを求められて、結局は城に戻ることに。

そして、落ち込むハウルを慰めているうち、なぜかソフィーがハウルの母親として国王(大塚明夫)に会いに行くことになってしまう。ソフィーは、同じく国王に会いに来た荒地の魔女と一緒に宮殿へ。すると、荒地の魔女は不気味な呪いをかけられて、魔力を奪われてしまう。一方、ソフィーが招き入れられた温室で待っていたのは、国王付きの魔女、サリマン(加藤治子)。サリマンは悪魔に魂を売ったハウルが心を入れ替えなければ、荒地の魔女のように魔法の力を取り上げるという。そんな彼女にケンカを売ってしまうソフィー。

そこに、ハウルがソフィーを迎えにやってきた。別人のようになってしまった荒地の魔女とサリマンの飼い犬のヒン(原田大二郎)を連れ、サリマンの魔術をかわして宮殿を脱出するハウルとソフィー。しかし、このままサリマンが彼らを見逃してくれるはずはない。ハウルは戦争を止めるため、一人戦場に戻っていく。ソフィーはそんな彼を愛していることに気付くのだが…。

ソフィーは、カルシファーとの約束を果たして元の姿に戻ることができるのか? ハウルは人々の戦争を止めることができるのか? そして、ソフィーの一途な愛はハウルに届くのだろうか?

ハウルの動く城

キャスト

<ソフィー>
倍賞千恵子
<ハウル>
木村拓哉
<荒地の魔女>
美輪明宏
<カルシファー>
我修院達也
<マルクル>
神木隆之介
<小姓>
伊崎充則
<かかしのカブ>
大泉洋
<国王>
大塚明夫
<ヒン>
原田大二郎
<サリマン>
加藤治子

スタッフ

<原作>
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いハウルと火の悪魔」(徳間書店刊)
<脚本>
宮崎駿
<音楽>
久石譲
<主題歌>
「世界の約束」
作詞:谷川俊太郎
作曲:木村弓
編曲:久石譲
歌:倍賞千恵子
(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
<プロデューサー>
鈴木敏夫
<製作担当>
奥田誠治、福山亮一
<監督>
宮崎駿
<作画監督>
山下明彦、稲村武志、高坂希太郎
<美術監督>
武重洋二、吉田昇
<色彩設計>
保田道世
<デジタル作画監督>
片塰満則
<映像演出>
奥井敦
<録音演出>
林和弘
<整音>
井上秀司
<効果>
野口透