テロ撲滅サミットが開催中のスペイン・サラマンカ。町の中心にあるマヨール広場は、アメリカ大統領、アシュトン(ウィリアム・ハート)による会見を前に、異様な空気に包まれていた。大統領を歓迎する人々と、反米のデモ隊、そして異常なほどの警備の人員。アメリカの放送局のプロデューサー、レックス(シガーニー・ウィーヴァー)は、その会見の中継を担当。会場に配置された数々のカメラに指示を飛ばし、万全の態勢を整えていた。
そして会場にアシュトン大統領が到着。その映像に映ったシークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)の姿に、レックスはビックリ。バーンズは1年前に起こった大統領暗殺未遂事件で大統領の身代わりになって撃たれ、大怪我を負っていたのだ。
壇上のアシュトン大統領が挨拶を始めようとした瞬間。会場に一発の銃声が鳴り響き、大統領を撃ち抜いた。現場がパニックになる中、レックスは冷静な報道をしようと努めるが、その直後、広場で大爆発が起こる。カメラに映るのは、爆風に飛ばされ血まみれになった同僚の姿。耐えきれなくなったレックスは、遂に中継車のモニターをオフにした。
その23分前。バーンズは大統領警護のため、広場へ向かう車に乗り込んでいた。1年前の狙撃事件以来の現場に緊張を隠しきれないバーンズ。同僚のテイラー(マシュー・フォックス)は、バーンズを補佐するように行動を共にしていた。会場でバーンズは、広場後方の部屋のカーテンが揺れているのを発見。思いすごしかと判断を迷っている矢先、大統領が銃撃される。バーンズは直後に壇上に駆け上がってきた男・エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)を確保。疑惑を覚えていた部屋に向かおうとするが、彼が再び判断ミスを犯すことを恐れたテイラーが、その部屋に向かうことに。事件の全体像を把握する必要性を直感したバーンズは、レックスのいる中継車へ。事件前後の映像を確認していると、思いがけない事実を目にすることに!
地元の警察官・エンリケは、恋人のベロニカ(アイェレット・ゾラー)に頼まれたあるモノを広場に持ち込んでいた。しかし彼が目にしたのは、見知らぬ男・ハビエル(エドガー・ラミレス)と親しそうに話しているベロニカの姿。恋人の裏切りを疑いながらも、彼女にバッグを手渡すエンリケ。そして市長警護のために演壇に向かうと、突然銃声が! 急いで壇上に上がるが、バーンズに拘束されることに。広場の爆発を機に市街に逃げ出したエンリケは、救急隊員に扮したベロニカが救急車で逃げていくのを目撃。シークレットサービスの執拗な追跡を振り切って彼が向かった先には…?
一方、アメリカ人観光客のハワード(フォレスト・ウィッテカー)は、通りすがりのモロッコ人・スアレス(サイード・タグマウイ)と立ち話をしている途中、息子と同じ年頃の少女・アナと出会う。ビデオを片手に壇上を撮影していた彼は、バーンズにつられて後方の部屋にカメラを向け、怪しい人影を確認。そして大統領狙撃前後の映像をバーンズに見せていると、広場が爆発。母親とはぐれたアナを救出したバーンズは、操作に協力しようとエンリケの後を追うことに。
時間は戻って正午。会見に向かおうとするアシュトン大統領はある事実を知らされていた。テロ撲滅サミットでの会見を前に、苦渋の選択を迫られる大統領。そしてエンリケの恋人、ベロニカとハビエル、謎のモロッコ人・スアレスが目撃した大統領狙撃事件の裏側とは?
次々に明らかになる衝撃の真実。バーンズは事件の真相を突き止めることができるのか? 思いがけない結末が、そこに待ち受けている!



アメリカ大統領が狙撃された! 一瞬の出来事を8人の目撃者の視点で多角的に綴り、徐々に真相に迫っていく。その斬新でスリリングな構成で話題となった「バンテージ・ポイント」が地上波初登場。画面の隅々にまで伏線が張り巡らされた推理劇と手に汗握る迫力のカーアクションに、ハラハラドキドキが止まらない!
また、注目すべきは迫力全開のカーチェイス。旧市街の狭い道路を行き交う車の間を、ヨーロッパらしい小型車が猛スピードで走り抜ける! その臨場感あふれるチェイスシーンが、物語の終盤を盛り上げている。