祐司(伊藤英明)は中古車販売店で働く元ハイパーレスキュー隊員。優しく穏やかな妻の由美(桜井幸子)、耳の障害のある娘・しおり(大森絢香)の3人家族だ。
東京を巨大な地震が襲った数日後。祐司一家は、しおりの誕生日を祝うために銀座へ出かけることに。デパートで誕生日プレゼントを準備していた祐司が外に出た直後、巨大な雹(ヒョウ)が降ってくる。由美からの連絡で2人が新橋駅にいると知り、祐司は地下鉄へ。しかしその電話の途中、地上から避難してきた人の波に飲まれて、由美はしおりとはぐれてしまう。
祐司の乗った地下鉄が新橋駅に滑り込んだ瞬間、彼の目に飛び込んできたのは、ホームの隅でうずくまっているしおりの姿。彼女を助けようと祐司は電車を飛び降りるが、そこに大量の水が流れ込んできた。東京湾に押し寄せた高潮が、お台場から汐留、新橋を飲み込んでいたのだ。鉄砲水に流されながらも一命を取り留めた祐司は、線路を伝って新橋駅へ。そこで、韓国人ホステスのスミン(MINJI)に助けられたしおりと再会。しかし、再び押し寄せた水の衝撃で新橋駅は崩落。祐司は生き残っていた重村(山田孝之)、藤井(木村祐一)とともに、廃駅となっている旧新橋駅に逃げ込んだ。
祐司の兄・静馬(内野聖陽)は、ハイパーレスキューの隊長。過酷な現場でも冷静で的確な判断を下し、隊員たちから慕われていた。新橋駅に向かった静馬は、しおりを探して崩落現場をさまよう由美を救出。弟と姪が崩落に巻き込まれていることを知り、衝撃を受ける。
気象庁の予報部に勤める咲(香椎由宇)は、巨大台風接近の危険性を知りながら災害を止められなかった自分を責めて、新橋へ。台風上陸による二次災害を避けるため、救助活動を休止するようレスキュー隊の本部長・真柴(杉本哲太)に進言する。苦渋の決断ながら、捜索の打ち切りが決定し、静馬たちは捜索本部に待機することに。
地下では祐司が生き残るための術を模索し続けていた。彼の脳裏に浮かんだのは、ハイパーレスキューで「生存者あり」を意味する「252」という通話コード。地上のレスキュー隊にそのサインを伝えるため、男たちは交代で壁を叩き続けることに。そんな中、避難の際に傷を負ったスミンの容体が急激に悪化。研修医の重村が診たところによると、腹腔内で出血している可能性があり、輸血をしなければ彼女の命は助からないという。祐司に説得され、その場にある道具を使って自らの血をスミンに輸血することになる重村。
その頃、レスキュー隊の青木(松田悟志)は、助けられる命を前にして待機させられているジレンマを爆発させていた。祐司がレスキュー隊を辞めるきっかけとなった過去の事件を知る副隊長の宮内(山本太郎)は彼を厳しく諭すが、青木は単身、新橋駅の崩落現場へ…。
猛威をふるう台風の影響で、祐司たちが避難している旧新橋駅にも水が押し寄せてくる。避難しようとした矢先、祐司からもらった誕生日プレゼントを取りに行ったしおりが瓦礫の下敷きに。希望を失いそうになる祐司の耳に、微かな「252」の信号が。しおりが瓦礫の下から信号を送っていたのだ!
単独行動で新橋駅に進入していた青木の耳にも、重村が送る「252」の信号が届いていた。その報告を受けて祐司の生存を確信した静馬は、真柴に出動を嘆願。そんな静馬の姿に心を動かされた咲は、新橋周辺が台風の目に入る間に救助活動をするよう提案する。
救助にかけられる時間は18分。静馬は大切な弟を救出することができるのか? そして、祐司は瓦礫の中からしおりを助け出し、生き残った人々を地上に還すことができるのか?



1985年10月の放送スタートから25周年を迎えた「金曜ロードショー」。今月は「25周年記念月間」として、珠玉の名作から話題の新作まで豪華ラインナップをお届けする。第一弾として登場するのは、伊藤英明主演の「252 生存者あり」。災害大国・日本でいつ起こってもおかしくない未曾有の災害を、ハリウッド級のダイナミックな映像で描く超大作だ。
祐司の兄でレスキュー隊隊長の静馬を演じるのは、内野聖陽。本物のレスキュー隊員と可能な限り一緒に行動して作り上げたキャラクターは、まさに「隊長」。彼がそこにいるだけで画面が緊張感に満ちあふれ、その存在感に圧倒される。