銀行員のサム(パトリック・スウェイジ)と恋人のモリー(デミ・ムーア)は、新しいマンションで新生活を始めたばかり。ある朝、出勤したサムはある口座に奇妙なお金の動きがあることを発見する。同僚で親友のカール(トニー・ゴールドウィン)は調査を手伝うと申し出るが、サムは独自にその口座について調べることに。
その夜。サムとモリーが劇場に行った帰り道。モリーの突然のプロポーズに、サムは「Yes」と言うのを躊躇してしまう。そこに突然強盗(リック・アビルス)が襲いかかり、もみあっていたサムは拳銃で撃たれて死亡。天国からの迎えに背を向けたサムは、“ゴースト”としてモリーを傍で見守ることに。
数日後、サムの遺品整理の手伝いに来ていたカールは、モリーを気分転換にと散歩に誘う。サムも2人を追いかけようとするが、そこに自分を殺した強盗が現れる。彼は合鍵でマンションに侵入し、何かを探している様子だ。咄嗟にサムは殴りかかるが、彼の拳は強盗の身体を通り抜けるだけ。そこにモリーが帰ってきた。強盗の存在をモリーに知らせようとしても、サムの言葉は届かない。サムは咄嗟にモリーの愛猫をけしかけて、強盗を追い出すことに成功する。
逃げ出した強盗を追って地下鉄に乗り込んだサムに、そこを縄張りにしているゴースト(ビンセント・シアベリ)が襲いかかってきた。彼の攻撃を交わして追跡を続けたサムは、強盗の住所と彼がウィリー・ロペスという名であることを突き止める。
その帰り道。ふとした思いつきで霊媒師の店に入り込むサム。そこにいたのは霊媒師のオダ・メイ・ブラウン(ウーピー・ゴールドバーグ)。仕事の仕方は詐欺まがいだが霊感が強いのは本当で、サムの声が彼女の耳には届くようだ。サムは嫌がるオダ・メイを説得して、モリーの元へ。サムしか知らないはずの秘密をオダ・メイが次々に口にするのを聞き、彼女のことを信じそうになるモリー。オダ・メイはモリーに、サムが計画的に殺されたこと、そして彼女も危険にさらされていることを告げる。
半信半疑のモリーは、オダ・メイが現れたことをカールに相談することに。カールは、事実を確かめる、とその足でロペスの家へ。同行したサムを、驚愕の展開が待ち受けていた。ロペスにサムを襲わせたのは、カールその人だったのだ! カールは、マフィアの金を銀行で“洗浄”するマネー・ロンダリングに手を染めていた。それをサムに知られそうになり、カールはサムを襲うようロペスに依頼したのだ。
同じ頃、警察に向かったモリーはオダ・メイが有名な詐欺師だったことを知り、落胆していた。そんな彼女を何食わぬ顔で慰めるカール。しかもカールがモリーにキスをするのを見て、サムは怒りにまかせて2人に殴りかかる。その瞬間、サムの手がぶつかった写真立てが転倒。驚きつつも、地下鉄で会ったゴーストが自在に物体を動かしていたのを思い出したサムは、彼から物を動かすコツを教えてもらった。
サムはカールが架空口座にプールしていた400万ドルを、オダ・メイに解約させる。引き出そうと思っていた金が消えパニックになったカールを、サムが起こしたポルターガイスト現象が襲う。サムの存在を信じ始めたカールは、モリーの元に向かう。
サムとカール、親友同士の対決が遂に最終局面へ。そしてサムは、閉ざされてしまったモリーの心を開き、彼女にもう一度愛を伝えようとするが…。



愛する人を遺して突然命を奪われた男。 “ゴースト”として彼女を守ることが、彼にとっての愛の形だった…。公開から20年、今なお多くのファンから愛され続けている「ゴースト ニューヨークの幻」。美しく、儚く、切ない。“永遠の愛”を描いた不朽のラブストーリーだ。
永遠の愛というラブストーリーの究極の形を描く一方で、硬派なサスペンスが展開するのも本作の魅力。親友の思いがけない裏切りを知ったサムが、親友を徐々に追い詰め復讐を遂げる姿は容赦なく冷酷。ハードな展開が甘いメロドラマをしっかり引き締めている。また、現世で悪事を働いた人間が影に潜んでいた“何か”の力で地獄に引きずり降ろされるなどの、ホラー風の描写もプラス。幅広い層が楽しめる作品に仕上がっている。