ある夜。熱狂的なファンの手で殺されそうになった、アイドルのミサミサこと弥海砂(アマネ・ミサ/戸田恵梨香)。彼女の目の前でそのファンは突然死を遂げ、海砂の手には一冊のノートが残される。そこに現れた死神のレム(声:池畑慎之介)から、それが“死神のノート”であることを告げられる海砂。彼女の瞳が恍惚に揺れた。
デスノートを巧みに操りキラ事件の容疑から解放された月(ライト/藤原竜也)は、捜査に加わるためキラ対策室へ。いまだに月への嫌疑を捨てきれない竜崎ことL(松山ケンイチ)と、キラの正体について初めて本格的な議論を交わすことに。そこに緊急ニュースが流れ出す。“第2のキラ”を名乗る人物から、テレビ局・さくらテレビにメッセージが送られてきたのだ。
その特番を担当するさくらテレビの記者・高田清美(片瀬那奈)は、持ち前の推理力でキラ事件を追い続けてきた才媛。しかし、メインキャスターの座は女を武器にした冴子(上原さくら)に奪われっぱなしで、その日も“第2のキラ”について報道する冴子を複雑な思いで見つめていた。
月とL、清美が見守る中で、第2のキラこと海砂は自らの力を見せつけ、キラに向かってメッセージを送る。彼女は、相手の顔を見ただけで名前と寿命を知ることのできる“死神の目”を、自分の寿命と引き換えに手に入れていた。さくらテレビに居合わせた妹の粧裕(満島ひかり)や父の総一郎(鹿賀丈史)の命の危険を感じ、現場に駆けつけた月をひと目見て、彼がキラであることを直観する海砂。彼女は持ち前の執念深さで月の自宅を突き止め、月の理想とする社会の実現に協力すると申し出る。条件は、海砂を月の彼女にすること。家族を強盗に殺された海砂は、その犯人をキラが“粛正”してくれた日から、彼に狂信的なまでの愛情を抱いていたのだ。海砂の力さえあればLを殺すことができる。月は海砂をLに会わせるチャンスを探ることに。
ある日、Lが月を訪ねて大学にやってきた。そこに近くで仕事があったという海砂が現れる。千載一遇のチャンスに逸る気持ちを抑えきれない月。しかし海砂がLの本名を“見た”直後、“第2のキラ”容疑で彼女はキラ対策室に監禁されることに。
過酷な監禁状態で海砂の精神が限界に達しつつあるのを見かねて、彼女にデスノートを手放させるレム。すると海砂はデスノートを持っていた時の記憶を失ってしまう。それを知った月はレムを相手にデスノートのルールを細かく確認し、周到に計画を準備。自分のデスノートは林に埋め、海砂のデスノートをある人物に託すようレムを送り出す。その上で、改めて自らの嫌疑を晴らすため、キラ対策室に監禁されることになる月。
レムがデスノートを届けたのは、清美。月と海砂が監禁されている間にキラによる殺人が起これば、2人への疑いが完全に晴れると踏んで、月は敢えてデスノートを手放したのだ。案の定、清美は月とそっくりな判断基準で凶悪犯罪者の粛正に着手。監禁されている月が知るはずのない事件の犯人まで殺されるに至り、Lは渋々2人を解放することに。
デスノートを手放した月は、持ち前の正義感を発揮して第3のキラの正体を突き止めるため全力で捜査を開始。そして、清美にターゲットを絞り、彼女に罠を仕掛けるのだが…。
2冊のデスノートを巧みに操り、前代未聞の作戦を遂行する月。そんな月の行動パターンを冷静にプロファイルするLが仕掛ける罠。そこにリュークとレム、2人の死神の思惑も複雑に絡み合い、事態は思いがけない方向に転がっていく。互いのすべてを賭けた心理バトル。その結末に待っているのは…?


公開と同時に社会現象を巻き起こした大ヒット作「DEATH NOTE デスノート」。若手実力派・藤原竜也の代表作にして、今をトキめく松山ケンイチ&戸田恵梨香の出世作としても注目の一作だ。後編の「the Last name」では、遂に直接対決することになる天才的犯罪者・月(ライト)と名探偵・Lの息をもつかせぬ白熱の頭脳戦に、非情な結末が訪れる!
舞台での経験も多く安定した力を見せる実力派・藤原竜也と対等に渡り合う、松山ケンイチの役作りが秀逸。“会話”を意図していない句読点を無視した独特の話し方で、頭は良いが人付き合いが苦手なLの内面を巧みに表現。また、登場シーンのほとんどで手にしている様々なスイーツも、Lの心象の変化とリンクしているようで面白い。