“ヤンクミ”こと山口久美子(仲間由紀恵)は赤銅学院高校の教師。ジャージ姿にメガネという、およそ色気とは縁のないルックスと、今どき暑苦しすぎるほど真っすぐな熱血ぶりがトレードマークだ。実は彼女は、泣く子も黙る任侠集団“大江戸一家”の一人娘。常に弱者の味方であり続ける祖父の龍一郎(宇津井健)に育てられたお陰で、正義感は人一倍強く、ドスのきいた見得の切り方も超一流。海外旅行の帰り道に飛行機がハイジャックされても、超コワモテの犯人をアッサリ負かしてしまうほどの、腕っ節の強さも持ち合わせている。その一方で、新進気鋭のIT会社社長・黒瀬(沢村一樹)のイケメンぶりを見るや、速攻でラブラブ光線を出しまくってしまうような、ドンくささと惚れっぽさが玉に疵だ。
久美子が新しく担任を持つことになった3Dは、春に卒業した生徒たちと対立していた2Dの生徒たちが勢ぞろい。リーダー格の高杉(玉森裕太)を中心に、一筋縄ではいかない面々が顔を揃えていたが、久美子はいつも通り彼らに正面からぶつかり、心を開こうと奮闘していた。そんな中、赤銅学院に教育実習生がやってくる。その実習生とは、黒銀学院時代の久美子の教え子・小田切(亀梨和也)。思いがけない再会に久美子は感激するが、小田切は悩みを抱えている様子だ。彼は大学に進学したものの、自分に自信が持てず、教師になるべきかどうか決めかねていたのだ。
ある日、クラスメイトがチンピラに絡まれているのを見て、思わずケンカをしてしまった高杉。実はそのチンピラは暴走族の仲間で、翌日、何十台ものバイクが仕返しのために学校に乗り込んでくる。普段の素行の悪さを理由に、高杉たちに責任があると決めつける猿渡校長(生瀬勝久)。しかし久美子は、相手が暴走族だとは知らなかったという生徒たちの主張を支持。それを知った高杉は、学院と久美子に迷惑をかけないためにと、単身、暴走族のもとへ乗り込んでいく。咄嗟に高杉の後を追う久美子。そんな久美子の熱い姿に、小田切は自分が高校生だった時代の気持ちを思い出す。
一方、春に卒業したばかりの緒方(?木雄也)ら卒業生たちは、それぞれ新しい生活を送っていた。熊井(脇知弘)のラーメン店で彼らと再会した久美子は、教え子たちの成長に喜びを隠せない。そんな中、卒業生の風間(三浦春馬)を訪ねて、学院に刑事がやってくる。覚せい剤の取り引き現場に、風間の財布が落ちていたというのだ。風間がそんな悪事に手を染めるはずはないと久美子は言い張るが、現に風間は行方をくらませているという。面倒なことと関わり合いにならないため、風間は学院とは関係ないと突き放す猿渡。しかし、やはり久美子は教え子のために、と風間を探しに出かける。
緒方たち元3Dの仲間たちも風間の捜索を開始。その頃逃げ場を失った風間は、3Dの教室に身を隠していた。そこに居合わせた小田切に諭されて、風間は久美子に本当のことを話すことにする。アルバイトをしないかと誘われ、何も知らずに取り引き現場まで段ボールを運んだ風間。しかし現場で中身が覚せい剤だと知ってしまい、密売組織から狙われることになったという。自分の家に風間を匿うことにする久美子。そして、大江戸一家の調べで、その覚せい剤密売には驚くべき黒幕がいることが判明する…!
教え子のピンチを救うため、単身、密売組織に乗り込もうとする久美子。そんな彼女を守ろうとする小田切。一方、元3Dのメンバーたちも、自らの手で風間の汚名を晴らそうと行動を起こしていた。久美子は、愛する教え子を守ることができるのか? 彼女の最後にして最大の戦いの結末に待っているのは…?


ダサいジャージにメガネ&オサゲ姿の冴えない高校教師が、愛する教え子を守るため、世間に向かって啖呵を切りまくる! 任侠一家の娘でもある熱血教師・山口久美子、通称“ヤンクミ”を仲間由紀恵が熱演し、大ヒットとなったドラマシリーズ「ごくせん」。2002年に放送を開始した連続ドラマは2008年までにシリーズ3作を数え、そのストレートなメッセージとコミカルな演出で、世代を超えた層から支持を受けてきた。第3シリーズの流れを受けたこの劇場版は、「ごくせん」シリーズ全体の完結編。ヤンクミが愛してやまない現役の生徒たちと伝説の卒業生たちが入り乱れて、「ごくせん」史上最高の大団円に向けて突っ走る!
シリーズを通してネクスト・ブレイクが期待される若手俳優を続々輩出してきた点も「ごくせん」の魅力。本作はその集大成にふさわしく、イケメン揃いの卒業生がどどーんと勢ぞろい! 教育実習生としてヤンクミの元に戻ってくる亀梨和也(第2シリーズ)をはじめ、卒業したばかりの第3シリーズからは?木雄也、三浦春馬、石黒英雄ら、お馴染みの面々が集結。そして第1シリーズの小栗旬や成宮寛貴、第2シリーズの小池徹平や小出恵介、速水もこみちらがサプライズで登場。ダメダメ高校生だった彼らが、ヤンクミとの出会いを経てどんな大人に成長したのかが随所で描かれ、ファンを喜ばせるだけでなく、物語的にも広がりを見せている。