スパイダーマン

スパイダーマン

恋に悩み、自らの生きるべき道を探して苦悩する 等身大のスーパーヒーロー、現る!

華麗なアクションと青春ドラマが見事に融合 老若男女が楽しめるアメコミ映画の金字塔

スパイダーマン NYの摩天楼を縦横無尽に飛翔する姿がクールなヒーロー、スパイダーマン。数いるアメコミ・ヒーローの中でも"親愛なる隣人"として愛されている作品の映画化は、その後のアメコミ映画ブームの火付け役となった。主演のトビー・マグワイアはじめ、出演者たちも本シリーズを機に新境地を開拓。そんな、新世紀を彩るアメコミ映画の金字塔が登場だ。

平凡な高校生のピーターは、ある日遺伝子操作で作りだされたクモに噛まれ、スーパーパワーを手に入れる。伯父の死をきっかけに、"スパイダーマン"として世のため人のために活躍し始めるピーター。彼が恋心を寄せる幼馴染みのMJ、ピーターの気持ちを知りながらMJと付き合い始める親友のハリー。それぞれの思いが交錯する中、スパイダーマンの前に恐るべき敵、グリーン・ゴブリンが現れる。その正体は巨大軍事企業を経営するハリーの父親・ノーマンだった。スパイダーマンを狙うグリーン・ゴブリンの魔の手は、MJにも及び…! ピーターは彼女を守るため、グリーン・ゴブリンとの死闘に挑む!

圧巻なのは、NYの空を自在に飛び回るスパイダーマンの美しさ。当時のCG技術を総動員して実現した変幻自在のカメラワークは、本当に見事。クモの糸を操って空を飛びまわるスパイダーマンの曲線的な魅力に対し、グライダーに乗って登場する強敵・グリーン・ゴブリンは鋭角的なアクションを展開。クライマックスの2人のバトルシーンは圧倒的な迫力で、観る者を画面に引き込んで離さない。

スパイダーマン そして、誰もの心に響く人間ドラマとしても十分な魅力を持つのが「スパイダーマン」の人気の秘密だ。ピーターが生まれついての超人ではなく、むしろオタク系男子である点が、彼が"親愛なる隣人"と呼ばれる所以。突然パワーを手に入れた青年の戸惑いや未熟さにしっかりフォーカスし、彼が悩み苦しみながら成長していく過程を丁寧に描写していく。そんな平凡な男の子・ピーターと親友のハリー、幼馴染みのMJの成長を描く青春ドラマとして。彼らの三角関係を描く恋愛ドラマとして。父親代わりの伯父を思いがけない形で喪うピーターと、天才肌の父親にコンプレックスを抱いているハリーという2組の父子のドラマとして。誰もがどこかに自分を投影できるような、リアルなドラマが展開するのだ。

主演は本作ですっかりアクション俳優としての地位を築いたトビー・マグワイア。ヒロインのMJには「マリー・アントワネット」などのキルスティン・ダンスト。そしてハリーを演じるのは、ジェームズ・フランコ。今年のアカデミー賞で司会を務めるなど、ハリウッドの俳優たちの間で最も注目度が高い彼の、初々しい演技が堪能できる。

何より映画ファンを楽しませてくれるのが、敵役のグリーン・ゴブリンを演じる怪優、ウィレム・デフォー。二重人格になった彼が、鏡を使って2つの顔を演じ分けるシーンは、芸達者な彼の演技を堪能できる名場面のうちのひとつだろう。また、カルト監督サム・ライミらしいディテールにこだわった演出も見逃せない。

痛快なアクション大作として、そして思春期の若者をストレートに描いた青春ドラマとして。何度観ても新しい発見が訪れる、性別や世代を超えて楽しめる娯楽作だ。

突然スーパーパワーを手に入れた青年が愛と正義のためNYの街を飛ぶ!

スパイダーマン ピーター(トビー・マグワイア)は幼い頃に両親を亡くし、心優しい伯父のベン(クリフ・ロバートソン)と伯母のメイ(ローズマリー・ハリス)との3人暮らし。少々ドンくさく学校でも目立つ存在ではないピーターは、幼い頃から恋心を抱いている隣人のMJことメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)にも思いを伝えられずにいる。友達と呼べるのは、同級生のハリー(ジェームズ・フランコ)と趣味のカメラだけだ。

ある日、ピーターたちは学校の課外授業で、遺伝子組み換えで作りだされたスーパースパイダーを見学。そこで、ピーターは水槽から脱出したクモに手を噛まれてしまった! 翌朝。ピーターの身体に異変が起こる。運動とは縁のなかった肉体がいつの間にかマッチョに変身、視力も格段にアップしていたのだ。

同じ頃。軍事企業・オズコープ社を経営するハリーの父親・ノーマン(ウィレム・デフォー)は、自らの身体を実験台に、開発中の新薬の最終テストに挑んでいた。実験が思うように進まず、国が援助を打ち切ろうとしていることを受けての決断だったが、新薬には肉体的な潜在能力を引き出すと同時に、凶暴性を高めるという副作用があった。ためらうことなく、新薬を注射するノーマンだが…!

新しい身体に生まれ変わったピーターは、MJの気を引くために賭けレスリングで賞金を稼ぐことに。彼の様子がおかしいことに気付いたベン伯父さんはピーターを諭そうとするが、反発したピーターは彼に酷い言葉を投げつけてしまう。そして、「スパイダーマン」という名前で出場した賭けレスリングで、見事優勝。しかしプロモーターは賞金の支払いを拒否し、腹を立てたピーターは事務所に侵入した強盗を見逃してしまう。その直後。事務所を出たピーターが目にしたのは、強盗に撃たれたベン伯父さんの姿。怒りにまかせて強盗を追い詰めるピーターだったが、愛するベンを救うためにパワーを使えなかった自分を心から後悔することに。

スパイダーマン 高校卒業後、大学に進学したピーターとハリーはNYで共同生活をすることに。ピーターはスパイダースーツで正体を隠し、様々な悪からNYの住民を守る"スパイダーマン"として活動するようになっていた。学業とヒーロー業でピーターが多忙を極める中、女優を目指してNYに住むようになったMJとハリーは恋仲になっていた。

一方、なんとか業績を持ち直したオズコープ社を"辞任"させられることになったノーマンは、怒り心頭。そんな中開催されたパーティに、オズコープ社が開発したグライダーに乗った怪人"グリーン・ゴブリン"が現れる。カメラマンとしてパーティを取材中だったピーターは、スパイダーマンに変身。会場に居合わせたMJを助け出し、グリーン・ゴブリンを撃退する。

自分の部屋で目を覚ましたノーマンは、自らの記憶に残る違和感をぬぐえずにいた。邪悪な精神を持ち暴走するグリーン・ゴブリンは、新薬の影響でノーマンの中に現れた別人格だったのだ。世界征服を目論む彼は、スパイダーマンと手を組むようノーマンをけしかける。ピーターは自らの正義を貫こうとするが、スパイダーマンの正体がピーターであることがノーマンにばれてしまった!

ピーターの愛する者を次々と攻撃してくるノーマンことグリーン・ゴブリン。追い詰められたピーター=スパイダーマンは、渾身の力を振り絞って立ち向かうが…! 彼は大切な者の命を、そして正義のために戦うという自らの信念を守ることができるのか!?

スパイダーマン

キャスト

<スパイダーマン/ピーター・パーカー>
トビー・マグワイア(猪野学)
<ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン>
ウィレム・デフォー(山路和弘)
<メリー・ジェーン・ワトソン>
キルスティン・ダンスト(岡寛恵)
<ハリー・オズボーン>
ジェームズ・フランコ(鉄野正豊)
<ベン・パーカー>
クリフ・ロバートソン(勝部演之)
<メイ・パーカー>
ローズマリー・ハリス(谷育子)
<J・ジョナ・ジェイムソン>
J・K・シモンズ(立川三貴)

スタッフ

<監督>
サム・ライミ
<製作>
ローラ・ジスキン、
イアン・ブライス
<脚本>
デビッド・コープ
<原作>
マーヴル・コミック・ブック:
スタン・リー/スティーブ・ディック
<製作総指揮>
アビ・アラド
スタ・リー
<撮影>
ドン・バージェスA.S.C.
<美術>
ニール・スピサック
<編集>
ボブ・ムラウスキー
アーサー・コバーンA.C.E.
<特殊効果>
ソニーピクチャーズ イメージワークス
<視覚効果スーパーバイザー>
ジョン・ダイクストラ、ASC
<衣装デザイン>
ジェームズ・アシェソン
<アソシエイト・プロデューサー>
グラント・カーティス
<音楽>
ダニー・エルフマン