魔女の宅急便
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魔女の宅急便

明るく元気で、ちょっぴりドジな小さな魔女が人々にやさしさと幸せを運んでいく!

13歳の女の子の心の動きを丁寧に描きだす他人事とは思えないエピソードの数々に胸キュン

魔女の宅急便 7月16日の「コクリコ坂から」公開を前にした“ジブリがいっぱいシリーズ”。第2弾に登場するのは、真っ青な夏の空のように爽やかな「魔女の宅急便」。角野栄子による児童文学の傑作を、宮崎駿監督が軽快にリアリティ満点に映像化した。「コクリコ坂から」と同様、自分探しの旅の途中にいる少年少女の成長を描く、港町を舞台にした青春物語だ。

キキは13歳の魔女の女の子。独り立ちのための修業に出た彼女がたどり着いたのは、港のある大きな街。そこでキキは魔法のホウキを使った宅急便で生計を立てることに。迷ったり、調子に乗ったり、くじけたり、はしゃいだり。様々な人との出会いと、数々の経験を通して少しずつ成長していくキキ。しかし、ある出来事をきっかけに、彼女は魔法の力を失ってしまう。その上、キキの友達・トンボが思いがけない事故に巻き込まれて…! キキは魔法の力を取り戻し、トンボを救うことができるのか!?

風船のように大きく膨らんだり、シュンとしぼんだり。物語は13歳の女の子の心象風景を丁寧に丁寧に切り取っていく。晴れた夜の満月に心をときめかせ、初めての街での初めての仕事に大ハリキリ。困った人を助けるためなら後先考えずに突っ走るガムシャラさを見せるけれど、ちょっと軽そうな男の子の前では素直になれなくて自己嫌悪。友達が他の子と仲良くしているだけで、急に気持ちが曇ってしまうことも。大人から見たらほんの小さな出来事が“大事件”になってしまう、思春期の女の子の心の揺れ動きが本当にリアル。なんで私ばっかり…とドンドン後ろ向きになって魔法の力を失ってしまうキキの姿には、老若男女問わず思い当たる節があるはず。自分がいかに生きていくべきか迷い苦しみながら、自分のいい面も悪い面も受け止めて大人になっていく彼女の姿に、思わず「負けるなっ!」と声援を送りたくなってくる。

魔女の宅急便 そんなキキを取り巻くキャラクターも、本当に魅力的。おっちょこちょいなキキに冷静に突っ込みを入れるしっかり者の黒猫・ジジ。お調子者だが憎めない、空に憧れている男の子・トンボ。サバサバとした肝っ玉母さん風のパン屋さんのおソノ。お上品な老婦人と彼女の家の使用人のバーサ。そして落ち込んだキキを優しく厳しく導く画学生のウルスラ。キキの両親や、時計台のおじいさん、デッキブラシをキキに貸してくれるオジサンまで。誰もが優しさと温かさに満ちていて、心がホッコリする。

宮崎駿監督らしい、空を飛ぶ楽しさも満点! 海から時計台のある大きな街へとグングン飛んでいくワクワク感や、都会の街並みがあっという間に小さくなっていく快感。なによりも、キキが地面を離れる瞬間のフワリとした浮遊感と言ったら! そして、キキがトンボを救出しようとするクライマックスでは、ジタバタと飛ぶキキのアクションシーンに大興奮だ!

主人公のキキの声を担当した高山みなみが、ウルスラとの二役で熱演。ほか、ジジ役の佐久間レイ、トンボ役の山口勝平、おソノ役の戸田恵子ら人気声優陣が続々登場。また、老婦人役を名女優・加藤治子が演じている。

オープニングの「ルージュの伝言」で心を浮き立たせ、エンディングの「やさしさに包まれたなら」で文字通り“やさしい気持”にしてくれる、ユーミン(荒井由実)の音楽も絶妙にマッチ。映画が終わるころには、キキと一緒に元気になって、少し自分を好きになれるはず!

魔法のようなやさしさで包んでくれる爽やかで温かい少女の成長物語

魔女の宅急便 キキ(高山みなみ)は、魔女の血を引く13歳の女の子。おかあさんのコキリ(信沢三恵子)とは違って、空を飛ぶ魔法しか使えない半人前の魔女だ。そんなキキが、魔女のしきたりに従って、知らない街にひとり立ちのための旅に出ることに。おとうさんのオキノ(三浦浩一)は寂しそうだが、キキは黒猫のジジ(佐久間レイ)と一緒に住みなれた故郷を飛び立った。

キキがたどり着いたのは大都会・コリコ。街の人たちに好かれようと張り切るキキだが、大通りに飛び出して渋滞を巻き起こしたり、ホテルから締め出されたり。スタートから思うようにいかないことばかりで途方に暮れているキキの前に、身重の女主人・おソノ(戸田恵子)が飛び出してくる。彼女の経営するパン屋さんに、お客さんが忘れ物をして行ってしまったのだ。おソノの代わりにその忘れ物を届けてあげるキキ。そのお礼にと、おソノはキキを家に招き入れ、キキはそのままおソノの家に下宿することに。

パン屋を手伝いながら、空飛ぶ「お届け屋さん」として働くことにしたキキのもとに、初めての仕事が。それは、鳥かごに入った黒猫のぬいぐるみを依頼人の甥に届けるというもの。張り切って地図を片手に空高く上昇するキキだが、突風に吹かれてバランスを崩し、ぬいぐるみを森に落としてしまう。仕方なくジジを身代わりにしてお届け先に届けたキキは、再び森へ。黒猫のぬいぐるみを拾ったのは、森で暮らしている画学生・ウルスラ(高山みなみ)。壊れてしまったぬいぐるみを気のいいウルスラに直してもらい、彼女と再び会う約束をして、キキはようやくジジを救い出すのだった。

魔女の宅急便 ある日。キキの魔法に興味津々の少年・トンボ(山口勝平)がキキをパーティに誘いに来る。ところがそんな日に限って、仕事の依頼が続々。まずは大急ぎでメチャクチャ重たい荷物を届け、その足で向かったのは上品な老婦人(加藤治子)の家。キキは時間通りに到着するが、大切な孫娘に届けるはずのパイが、オーブンの故障で焼けないと老婦人は途方に暮れていた。彼女を励まそうと、キキは昔ながらの薪の窯でパイを焼き上げて孫娘の家へ。その途中、夕立から荷物を守ろうとしてキキのお洋服はビショビショに。しかも老婦人の孫娘はワガママ放題で、落ち込んだキキはパーティを諦めて濡れた服のまま泣き寝入りしてしまう。

高熱を出したキキだったが、おソノの看病のお陰もあって風邪は1日で回復。元気になった彼女におソノは1つ仕事を依頼する。メモに書かれた住所を辿って行くと、そこはトンボの家だった! 人力飛行機を飛ばすのが夢だというトンボは、キキの来訪に大喜び。飛行機の動力になる予定のプロペラ付き自転車にキキを乗せ、海岸に停泊している飛行船を見物に行くことに。風に乗り、空を飛び、久しぶりに心から笑ったキキ。しかし、老婦人の孫娘がトンボの友人だと知ると、一気に気分がダウン。トンボの言葉も聞かずに、一人で家まで歩いて帰るのだが…。

心が曇って自己嫌悪に陥り、ますます“イヤな自分”を止められなくなってしまったキキ。気付くとジジの声が聞こえなくなり、飛ぶ力もとても弱くなってしまっていた。落ち込んだキキはウルスラの家を訪れ、ずっと抱き続けていた悩みを打ち明ける。

ウルスラに励まされ、また、優しい老婦人とも再会し、少しずつ自信を取り戻していくキキ。そんな彼女に大きな転機が訪れる。飛行船の事故にトンボが巻き込まれたのだ! 大切な友達を助けるため、キキは自らの魔法の力を信じてデッキブラシにまたがった…!!

魔女の宅急便

キャスト

<キキ/ウルスラ>
高山みなみ
<ジジ>
佐久間レイ
<コキリ>
信沢三恵子
<おソノ>
戸田恵子
<トンボ>
山口勝平
<老婦人>
加藤治子
<バーサ>
関弘子
<オキノ>
三浦浩一

スタッフ

<プロデューサー・脚本・監督>
宮崎駿
<製作>
徳間康快
都築幹彦
高木盛久
<原作>
角野栄子(福音館書店刊)
<音楽>
久石譲
<音楽演出>
高畑勲
<挿入歌>
「ルージュの伝言」
「やさしさに包まれたなら」
歌 荒井由実(アルファ・レコード)
オリジナル・サントラ盤(徳間ジャパン)
<キャラクターデザイン>
近藤勝也
<作画>
大塚伸治
近藤勝也
近藤喜文
<美術>
大野広司
<特殊効果>
谷藤薫児
<シンボルマーク>
林明子
<色彩設計>
保田道世
<編集>
瀬山武司