ルパン三世 ルパンVS複製人間

ルパン三世 ルパンVS複製人間

とことんカッコ良く小粋でオシャレなルパン三世のスクリーンデビュー作

ケタ外れのスケールで製作された決して色あせることないルパン映画の決定版

ルパン三世 ルパンVS複製人間 あのルパンが処刑された…! 史上初の劇場版「ルパン三世」は衝撃の出来事から幕を開けた!! 1978年当時破格のスケールで製作され、「ルパン」だけでなく後の日本アニメ映画のあり方をガラリと変えた超名作が金曜ロードショーに登場だっ!

不二子の頼みで謎の“賢者の石”を手に入れたルパン一味。しかし、いつものように不二子に裏切られ、賢者の石はマモーという男の手に渡ってしまう。クローン技術によって1万年もの間生き延びてきたマモーは、核の脅威を振りかざし、世界を手に入れようとしていたのだ。ルパンはマモーの野望を阻止することができるのか!? 死力を尽くした全面対決が始まる。

日本でもっとも愛されているキャラクターの一人・ルパンのスクリーンデビュー作とあって、隅から隅までとことん贅沢。ルパンはもちろん、全キャラクターが華麗なアクションを炸裂させる。地下の下水管の中でヘリコプターと一騎打ちを見せる五右ェ門のストップモーション、ルパンとの友情を断ち切るように拳銃をぶっ放す次元の後ろ姿。セクシーすぎる不二子のお色気シーンや、ルパンたちが乗った車が山道で見せる激しいチェイスシーンなどなど。当時人気だった「007」シリーズを思わせるハードボイルドな演出と、アニメでなければ絶対不可能なアクション表現の連続に、思わずうっとり。本当の「カッコ良さ」を突き詰めてガンガンに攻めまくった作り手たちの心意気が伝わってくる。

ルパン三世 ルパンVS複製人間 一方で、大ピンチの状況でもユーモアを忘れないルパンのお茶目な表情や、オシャレなセリフ回し、小ネタを効かせたギャグの数々など、粋なコメディパートのバランスも絶妙! アニメらしいハチャメチャな展開の底にダークなテーマが見え隠れする点や、マシンやメカのマニアックな描写、印象的な音楽の使い方など。ルパンファンの中でも特に人気の高いテレビシリーズの第1作に近いテイストで楽しませてくれる。

ゲストキャラも魅力的。顔色からして気持ちの悪い敵キャラ・マモーは、1万年も生き続けているクローン人間。何度殺しても生き返ってくる不気味さと、世界規模の野望の大きさは数いるルパンシリーズの悪役の中でも突出した存在感だ(声優を担当したのは、“黄門様”こと西村晃!)。ほか、エジプト警察署長役に三波春夫、アメリカ大統領役に赤塚不二夫、ソ連の書記長役に梶原一騎がゲスト声優として参加。ルパンのスクリーンへの船出をお祝いに駆けつけている(出演シーンは多くないので、画面にしっかり集中してね!)。ナポレオンやヒトラーなどクローンで蘇った歴史上の偉人たちの出演も愉快。

ルパンの不二子への一途な(?)愛情や、ルパンと次元、五右ェ門のあつい友情、そして銭形の執念と呼ぶには深すぎるルパンへの愛(!)。それぞれの思いが交錯する中、物語は一気に世界中を巻き込んだ大団円へ突入。エンディングの「ルパン音頭」まで、片時も目が離せないめくるめく展開に目眩がしそう! 公開から30年以上を経ているとは決して思わせない、ルパン映画の大傑作。本当のカッコイイ映画は、ここにある!

敵は世界滅亡のカギを握る男・マモー 永遠の命をめぐるバトルが幕を開ける

ルパン三世 ルパンVS複製人間 稀代の怪盗、ルパン三世(山田康雄)が処刑された。詳細な検死結果を受けてもその事実を信じることができずルパンが眠る墓地へと向かった銭形(納谷悟朗)が目にしたのは、正真正銘、生きているルパン。だとしたら、処刑されたのは一体誰なのか…?

ところ変わって、エジプトのピラミッド。いつものように不二子(増山江威子)からおねだりされたルパンは、次元(小林清志)とともに“賢者の石”を盗みにファラオの墓に潜り込んでいた。しかし不二子はある男の命令で、永遠の命にまつわる秘密が隠されている“賢者の石”を狙っていたのだ。ルパンを騙してまんまと賢者の石を手に入れた不二子だが、それはルパンの手ですり替えられた偽物だった。

その直後から、ルパンの周囲を謎の男たちが付け狙いはじめる。不二子を影で操っていた男・マモー(西村晃)の差し金らしい。これまでも不二子のせいで散々痛い目にあっていた次元と五右ェ門(井上真樹夫)は、それでも不二子を信じようとするルパンに愛想を尽かせ、行動を別にすることになる。やっと不二子と二人きりになれたと不埒な妄想に頭を膨らませウハウハのルパンだが、不二子が仕込んだ薬で眠らされ、どこかに連れ去られてしまった。

一方、次元と五右ェ門はアメリカ軍に監禁され、尋問を受けていた。あろうことかマモーは、アメリカ大統領とソ連の書記長を同時に脅迫していたのだ。ルパンはとんでもない男を敵に回しているのかもしれない…。次元と五右ェ門はルパンを助けるため、マモーの屋敷があるカリブ海に浮かぶ島に潜入することに。

ルパン三世 ルパンVS複製人間 その頃、収容されていた檻をあっさり抜け出したルパンは、思いがけないものを目にしていた。マモーの屋敷の中で、歴史上の偉人たちが自由に“生きて”いたのだ。状況を把握するため、ルパンは自らを神と名乗るマモーのもとへ向かう。マモーによればルパンが目にした偉人たちは、髪の毛一本でも元の人間が作り出せるという高度なクローン技術によって複製された“本物”。マモー自身、1万年前から生き続けているクローン人間なのだという。来るべき世界の滅亡後に生き延びる価値のある人間を選び出し複製し続けてきたマモーは、ルパンを自らのコレクションに加えたいと申し出る。しかし、永遠の命などにはさらさら興味がないと、ルパンはその要求をはねつけるのだった。

マモーが計画した世界滅亡までのカウントダウンはスタートしていた。マモーに永遠の若さを約束され心をときめかせていた不二子だったが、ルパンのいない世界には興味がないとマモーのもとを去る決意を固める…。そんな中、次元と五右ェ門を尾行していた米軍が、マモーの屋敷に向かって総攻撃を開始。マモーの屋敷が火の海になる中、ルパンと不二子のピンチを救うためマモーの頭を拳銃でぶち抜く次元。同じくマモーの島に忍び込んでいた銭形もろとも、ルパンたちはギリギリのところでマモーの島を脱出することに成功する。

マモーは死亡、彼の企んだ世界滅亡計画も阻止され、ルパンたちに平和が訪れたかと思われたある夜。彼らの前に再びマモーが姿を現し、不二子をさらって行った! 不死身の敵を前に、次元はさすがに戦意を失うが、ルパンは単身、マモーと対決することに。自分のプライドと“本当に大切なもの”を賭けて…。ルパンと史上最強の“神”との最後の戦いの行方は?

ルパン三世 ルパンVS複製人間

キャスト

<ルパン三世>
山田康雄
<峰不二子>
増山江威子
<次元大介>
小林清志
<石川五右ェ門>
井上真樹夫
<銭形警部>
納谷悟朗
<マモー>
西村晃
<フリンチ>
飯塚昭三
<山寺の住職>
槐柳二
<古本屋の親父>
北村弘一
<ゴードン>
柴田秀勝
<スタツキー特別補佐官>
大平透
<職員>
島俊介
<警視総監>
富田耕生
<科学者>
村越伊知郎
<警官A>
宮下勝
<警官B>
広瀬正志
<エジプト警察署長>
三波春夫
<大統領>
赤塚不二夫
<書記長>
梶原一騎

スタッフ

<製作>
藤岡豊
<原作>
モンキー・パンチ
<脚本>
大和屋笠
吉川惣司
<監督>
吉川惣司
<監修>
大塚康生
<レイアウト>
芝山努
<作画監督>
椛島義夫
青木悠三
<美術>
阿部行夫
<撮影>
黒木敬七
<録音>
加藤敏
<編集>
相原義彰
<音楽>
大野雄二
<選曲>
鈴木清司