海兵隊の特殊部隊で射撃の名手であるボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、相棒のドニーと共にアフリカの小国である任務に就いていた。しかし突如として激しい戦闘が勃発。スワガーたちは応援を要請するが、作戦本部は彼らの無線をシャットオフ。本隊から見捨てられたスワガーとドニーは必死で抗戦するが、ドニーは戦いの中で命を落とすことに。それから3年。海兵隊を退役したスワガーは、山奥で愛犬とともにひっそりと暮らしていた。
ある日、アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローバー)が部下を引き連れてスワガーの家を訪ねてくる。大統領暗殺の動きがあり、スワガーの力を借りたいというのだ。犯人の狙いは、大統領が各地で遊説を行う2週間。しかも軍とCIAの内部に密通者がいるため、関係者を警護にあたらせるわけにはいかないのだという。犯人が2キロ先からでも確実に大統領を狙うことができるほどの腕前を持つと聞いたスワガーは、自分の目と長年の勘で暗殺ポイントを探り出すために遊説予定の地を巡ることに。
数々の条件を検討し、スワガーが的を絞ったのは、射撃に最も適した場所を持ち、風の影響も少ないフィラデルフィアの独立記念会館前の広場。エチオピアの大司教と大統領が演説を行う場所だった。当日もスワガーが監視に当たることになり、いよいよ演説の予定時間を迎えた…。
演説台の様子を確認しながら、風を読み犯人が射撃を行うであろうタイミングを計るスワガー。満を持してジョンソン大佐が率いる部下たちに「突入」を支持するが、その瞬間、2発の銃声が響きわたった! 1発は大統領のいる演壇に向かって。そしてもう1発は、警備にあたっていたはずの巡査がスワガーに向けて放ったものだった! 大パニックに陥る広場、次々に起こる銃声。咄嗟に自分が罠にハメられたことを悟ったスワガーは、窓を突き破って逃走する。
その頃。警備についていたFBIの新人捜査官、ニック・メンフィス(マイケル・ペーニャ)は、無線から溢れだす情報を把握しきれずパニック状態にあった。そんな彼の前に、重傷を負ったスワガーが現れる。あっさりニックをねじ伏せたスワガーは、「自分は大統領を撃っていない」と言い残して姿を消した。
大統領暗殺犯として指名手配され、追われる身となったスワガー。海兵隊で身に付けた知識と根性で数々のピンチを潜り抜けるが、体力はもう限界。殺される覚悟で、スワガーはかつての相棒・ドニーの妻、サラ(ケイト・マーラ)の家を訪れ、傷の手当てをしてもらうことに。
サラから、狙撃されたのが大統領ではなく、エチオピアの大司教であったことを知らされ混乱するスワガー。自分が何らかの陰謀に巻き込まれたのは確実だが、エチオピアの大司教を殺すことに何の利益があるのか? 流れ弾が当たったのか、それとも…?
同じ頃、スワガーをみすみす取り逃がした責任を問われているニックも、事件を独自に捜査し始めていた。調べれば調べるほど深まる謎。スワガーの言う通り彼が犯人ではないとしたら…? 仮説を裏付ける証拠を追うニックは、1人の女性から思いがけない情報を手に入れる。
しかしそれは、スワガーが仕掛けた罠だった。ジョンソン大佐から命を狙われるハメに陥ったニックは、寸前でスワガーに助けられ、行動をともにすることに。そして遂に事件のカギを握る人物を探り当て、彼の屋敷に向かうスワガーとニック。しかしジョンソン大佐も、サラがスワガーと関係があったことを突き止めていた。
アメリカという巨大な国家に渦巻く陰謀に、単身立ち向かうスワガー。自分を信じ支えてくれた人々と、自らの誇りを守るために…。決して勝ち目のない戦いに、スワガーはどんな決着をつけるのか?


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そんなスワガーが足を踏み入れる過酷な戦いの場を、シャープな映像で見せるアクションシーンもクール。アフリカの戦場のザラっとした砂の感じが伝わってくるような乾いた映像や、大統領の狙撃現場からのスワガーの逃走シーンの迫力は、自分もその場にいるような気分にさせてくれるほどリアル。そしてなんといっても興奮するのは、スワガーが新たに相棒になったニックとともに事件のカギを握る男の屋敷に完全武装で討ち入っていくシーン。敵に包囲され屋敷の周囲に仕掛けた爆弾を爆破させながら撤退するスワガーを、逆光でとらえたカットのカッコ良さは、絶対に見逃すべからず。