L change the WorLd

L change the WorLd

松山ケンイチの演技力を堪能できる「DEATH NOTE デスノート」のスピンオフ

孤高の探偵・Lが身体を張って難事件に挑む彼の最期の日々を描く壮大なドラマ

L change the WorLd 2006年に日本映画初となる前後編で公開され、社会現象ともなった「DEATH NOTE デスノート」。なかでも強い印象を残したのが、天才犯罪者・夜神月と対決する得体の知れない探偵・Lを演じた松山ケンイチだ。彼が綿密な役作りで生みだしたLは圧倒的な人気を集め、ブレイクのきっかけともなった。そのLを主人公にしたスピンオフ・ムービー「L change the WorLd」は、原作にはないオリジナルの物語。昨年だけで主演映画が4本公開、今年のNHK大河ドラマ「平清盛」にも主演と今最も旬な若手俳優・松山ケンイチの原点的な作品だ。

L(松山ケンイチ)と夜神月(藤原竜也)の対決が終わりを迎えようとしているころ。タイの小さな山村が“消された”。やがて、Lのもとに一人の幼い少年・BOY(福田響志)が現れる。彼はそのタイの村の唯一の生き残りだった。そして、ウイルス研究者の父を持つ少女・真希(福田麻由子)もLのもとへ。真希の父が開発した人類を滅亡させる力を持つウイルスを使い、何者かが大規模なテロを計画しているらしい。BOYの村はその実験に使われたのだ。事件のカギを握る2人の子供を守るため、Lの最期の戦いの日々が始まった。

デスノートに自分の名前を書き込むという究極の方法で、夜神月との戦いを終わらせたL。月を倒す過程で誰よりも信頼していたワタリを失ったLは、淡々と残された23日を過ごすはずだった。しかし結局は、思いがけない事件に巻き込まれることに。目的のためなら手段を選ばないテロリストの暴走をLは止められるのか…息詰まる心理戦が展開する。

L change the WorLd Lが最期の日々を共に過ごすことになるのは、最も苦手とする“子ども”。彼らとの逃亡生活を通して、少しずつ変化していくLの気持ちも丁寧に描かれる。自分を含むすべての人間に興味のなかったLが、自分の意思で他者を守ろうと決意。死を目前にして初めて生きる意味を知ろうとしている、一人の青年の成長を描くヒューマン・ドラマとしても見ごたえ満点。

彼以外にLを演じることが想像できないほど、完璧なLを作り上げた松山ケンイチ。彼の計算しつくされた演技が圧巻だ。序盤、文字通り機械的に数々の事件を解決していく完全な「無」の表情から、事件を通して心を開いていくまで。その心境の変化を、微妙な表情の違いで完璧に演じあげた。Lが人間らしさを取り戻していく様子に心が温かくなる。

地球を守るために人類を減らす、という極端な思想を持つテロリスト・的場には、高嶋政伸。そして的場と行動を共にするKこと久條に、工藤夕貴。理想のために犯罪に手を染める天才、という夜神月との共通点を持ったキャラクターを、エキセントリックな演技で体現した。一方、Lを変えていく子どもたちを演じる福田麻由子と福田響志の目ヂカラの強さも素晴らしい。

監督は「リング」などの中田秀夫監督。ハリウッドで活躍した監督らしいダイナミックなロケーションの映像と、役の心理を汲み取った繊細な演出が際立っている。

インドア派のLが走ったり、電車や自転車に乗ったり、華麗なアクションまで見せるなど、Lの新しい魅力が満載のスピンオフ。冒頭からエンディングまで、松山ケンイチの役者としての幅の広さを堪能できる、ファンにとっては贅沢すぎる1本だ。

最期の敵は凶悪な天才科学者たち!世界を守るため、Lが全力で疾走する!!

L change the WorLd タイの郊外にある小さな村で、謎のウイルスが蔓延。感染した人間は全身に発疹を発症し、血を流しながら死に至るという恐ろしい殺人ウイルスだ。L(松山ケンイチ)と同じ孤児院出身のF(波岡一喜)がその村を調査中、何者かにより村が爆破される。Fは、天才的な数学の頭脳を持つ少年・BOY(福田響志)に自分のすべてを託して、彼を村から脱出させた。

アジア感染症センターでは、二階堂博士(鶴見辰吾)の娘・真希(福田麻由子)が父親の研究室を訪れていた。ウイルス研究の世界的権威である二階堂は、同僚の久條(工藤夕貴)とともに、ある感染力の強いウイルスを調査することに。そのウイルスこそ、タイの村にばら撒かれたウイルス兵器。しかし、感染を止めるための抗ウイルス剤はまだ開発されていなかった。

一方。夜神月(藤原竜也)の事件を解決する代償として、ワタリ(藤村俊二)を失い、自らの名前をデスノートに書き込むことになったL。彼に残された時間は23日。Lはデスノートを焼却し、ワタリが遺した未解決の事件ファイルを片っ端から片付けていく。

同じ頃、環境保護団体の的場(高嶋政伸)は、団体のリーダー・加賀見(石橋蓮司)のもとへ。彼らは自然環境を守るために人類の数を減らす“地球浄化計画”という過激な思想のもと、活動を続けてきた。しかし、的場は加賀見に反発し彼を殺害。彼はより効率的な方法で、“地球浄化計画”を進めようとしていたのだ。

ある日、Lの元にFからの“贈り物”=BOYが届けられる。成り行き上、彼を引き取ることになるL。子どもとの接し方がわからないLは、お菓子を餌にBOYの胸のペンダントを開けることに成功。その中のSDカードに入っていたFからのメッセージによると、タイの村を壊滅状態に陥らせたウイルス兵器には的場が関係しているという。

L change the WorLd 一方、タイで使用されたウイルスが自らが開発したものだと気付き、命の危険を察知した二階堂博士は、真希に研究データと“宿題”という名の暗号を持たせて彼女を送り出す。その夜、的場たちがアジア感染症センターを襲撃。あろうことか、久條が的場と内通していたのだ。二階堂が開発に成功した抗ウイルス剤を、真希の命と引き換えに渡すよう迫る的場と久條。二階堂は、真希と抗ウイルス剤を守るため、自らにウイルス兵器を接種。壮絶な父の最期を目撃してしまった真希は、父の“宿題”を解読し、ワタリのもとを訪れる。

真希の居場所を探るため、Lと連絡を取るKこと久條。その通信の映像を解析していたLは、久條の狙いを直観する。一方、Lと真希の居場所を知った久條は彼らのもとへ。父を殺した久條を前に逆上した真希は、自分の身体に父から託されたウイルスを注射。そんな彼女を守るため、Lは真希とBOYを連れて裏口へ。そこに現れたFBI捜査官の駿河(南原清隆)の助けを借りて、彼らの逃亡生活が始まった。

開発中の抗ウイルス剤を二階堂から接種されていたお陰で、一時的に真希はウイルスの発症をまぬがれていた。しかしその状態がいつまで続くか、予断は許さない状況だ。二階堂の研究仲間だった松戸(平泉成)に、抗ウイルス剤の開発を依頼するL。一方、久條はマスコミの力を使って、Lと真希をあぶり出す作戦に出る。

次第にLたちに迫る久條の包囲網。早急に抗ウイルス剤を開発しなければ、真希が命を落とすだけでなく、本当に日本中が未曽有の事態に陥ることになる! Lの“最期の日”まであとわずか。真希の命と傷ついたBOYの心を救い、久條と的場の暴走から世界を守るため。そして自分自身のために。Lの最期の戦いの果てに待つものとは…?

L change the WorLd

キャスト

<L>
松山ケンイチ
<K/久條希実子>
工藤夕貴
<二階堂真希>
福田麻由子
<駿河秀明>
南原清隆
<松戸浩一>
平泉成
<BOY/ニア>
福田響志
<小西朝夫>
正名僕蔵
<吉沢保>
金井勇太
<三沢初音>
佐藤めぐみ
<加賀見シン>
石橋蓮司
<ワタリ>
藤村俊二
<二階堂公彦>
鶴見辰吾
<的場大介>
高嶋政伸

スタッフ

<監督>
中田秀夫
<DEATH NOTE原作>
大場つぐみ・小畑健
<脚本>
小林弘利
<音楽>
川井憲次
<主題歌>
「アイル・ビー・ウェイティング」
レニー・クラヴィッツ
<共同脚本>
藤井清美
<撮影>
喜久村徳章
<照明>
中村裕樹
<美術>
矢内京子
<録音>
小松将人
<編集>
高橋信之
<音響効果>
柴崎憲治
<装飾>
坂本朗
<助監督>
佐伯竜一
<キャスティング>
吉川威史
<製作担当>
毛利達也
大内裕
<特撮監督>
神谷誠
<エグゼクティブプロデューサー>
奥田誠治
<COエグゼクティブプロデューサー>
神蔵克
鳥嶋和彦
鈴木基之
椋樹弘尚
<プロデューサー>
田中正
飯塚信弘
小橋孝裕
<企画プロデュース>
佐藤貴博