ロサンゼルスのあるオフィスビルで、エレベーターに数人が閉じ込められる事件が発生した。エレベーターには何者かによって爆弾が仕掛けられており、1時間以内に300万ドルを用意しろという脅迫電話が警察にかかってくる。ロス市警のSWAT隊員のエース、ジャック(キアヌ・リーブス)とハリー(ジェフ・ダニエルス)は現場に向かい、見事なチームプレーで閉じ込められていた人々を救出。一件落着とSWAT隊が現場から引き揚げる中で、犯人がまだビルの中にいると直感したジャックは、犯人のハワード(デニス・ホッパー)を追いつめるが…! 逮捕直前に、ハワードは大きな爆発音とともに姿を消した。
数日後、ジャックの目の前で突然バスが大爆発を起こした。爆弾を仕掛けたのは、先日の爆発で死んだと思われていたハワード。彼は、今出発したばかりの高速バスに次の爆弾を仕掛けたとジャックに告げる。爆弾はバスが時速80キロ以下に減速したら爆発する仕掛けで、しかも乗客を1人でも降ろしたら、即バスを爆破するというのだ。ハワードの要求は、3時間以内に370万ドルを準備すること。ジャックは乗客の命を救うため、バスを追いかけることに。
並走するジャガーから、無事にバスに飛び乗ったジャック。しかし、偶然バスに乗り合わせていたチンピラが突然の警察官の登場に動揺し、拳銃を発砲。その銃弾を受けた運転手の代わりに、バスの常連客のアニー(サンドラ・ブロック)がハンドルを握ることになる。ラッシュアワーのハイウェイで、なにがあっても時速80キロ以上をキープしろというジャックの言葉に動揺しながらも、決死の覚悟でバスを運転するアニー。彼らの乗るバスは、一般車両を蹴散らしながら暴走し始めた!
一方、ジャックからの報告を受けたロス市警のマクメイホン(ジョー・モートン)らは、空と陸からバスを追い、他の車への被害を最小限に食い止めるために建設途中のハイウェイにバスを誘導。また、爆弾処理に詳しいハリーは遠隔操作でジャックに起爆装置を解体させようとするが、コードの長さが足りず、そのミッションは失敗。しかしジャックの報告で起爆装置に使われているのが警官の退職記念に送られる安物の金時計であることを知り、引退警官の中から犯人を割り出そうと捜査を開始する。
テレビの中継画面を見ながら、ジャックに挑発の電話をかけてくるハワード。ジャックは冷静に交渉を続けるが、遂にバスの乗客から犠牲者が出てしまった。この暴走の果てに待つのは絶望だけなのか…。パニックに陥りそうになる乗客たちをなんとか落ちつかせるジャックだったが、今度は走行中のハイウェイが少し先で途切れていることが判明! 想定外のビッグジャンプに挑むことになるジャックとアニー。奇跡的に全員無事で着地することができたバスを、ジャックは空港の滑走路へ向かわせるのだが…。
電話での会話を介してハワードの裏の裏をかこうとするジャック。その目論みは成功し、ジャックは一度バスを降りて爆弾を解体することに。そして犯人の正体を突き止めたハリーも、ハワード逮捕のため動き始める。しかし、ハワードも二重三重の罠を準備していた…! 果たしてジャックは、アニーたち乗客の命を救い、ハワードの暴走を止めることができるのか!? 思いがけない衝撃の運命が、ジャックを待ち受ける!!


タイトルを聞いただけで、テーマソングとともに迫力の映像とそれを観た瞬間の興奮がよみがえる映画がある。この「スピード」もそんな作品のひとつ。気鋭の名カメラマンだったヤン・デ・ボン監督によるスピード感あふれる映像と印象的なテーマソングの力で、ブレイク直前のキアヌ・リーブス&サンドラ・ブロックを一気にスターダムに押し上げた、その後のアクション映画のあり方を変えたと言っても過言ではない大ヒット作だ。
一瞬たりとも目が離せないアクションと同じ速さで加速する、ラブロマンスもステキ! クレイジーだがクレバーな犯人の裏の裏をかき、乗客の命を救うために、時に熱く、時に冷静に事件に対処しようとするジャック。成り行きでジャックと運命をともにすることになってしまった、ちょっとドジで向こう見ずな性格の女性・アニー。走り続けなければ死が訪れるという究極の状況下で協力し合ううちに、俗に言う“吊り橋理論”で2人の恋は一気に盛り上がる! すっかり貫録あふれるスターに成長したキアヌ(来年公開予定のハリウッド版「忠臣蔵」こと「47RONIN」も楽しみ!)の初々しい美しさと、「隣人にしたい有名人」からオスカー女優として花開いたサンドラ・ブロックが見せる、ユーモアあふれるやりとりに胸キュン必至だ。そして、ジャックと長年パートナーを組んできた親友でもあるハリー(演じるのは個性派俳優ジェフ・ダニエルス)との、熱い友情の物語にも思わず涙!