仕事よりも釣りが大好きな浜崎伝助、通称ハマちゃん(西田敏行)の息子・鯉太郎(上野友)が、1歳になった。好奇心が強くヨチヨチ歩きでどこまででも行ってしまう鯉太郎の世話で、母親のみち子さん(石田えり)は毎日クタクタだ。そんなみち子さんの気持ちも知らずに、ハマちゃんは鯉太郎に夢中。ハマちゃんの勤務する鈴木建設の社長であり、ハマちゃんの釣りの弟子の一之助・通称スーさん(三國連太郎)も、夕食時に浜崎家を訪れては、自分の孫のように鯉太郎を可愛がっていた。
ある日。伝助の母・たき(乙羽信子)が、突然宮崎から上京してきた。みち子さんは戸惑いながらも偉大な助っ人の登場に大喜び。しかし、子育てを巡ってたきとケンカをしてしまったスーさんは、たきが宮崎に帰るまで浜崎家に出入りできなくなってしまう。
そんな中、同窓会に出かけるみち子さんの代わりに鯉太郎の面倒を見ていたたきが、ギックリ腰で動けなくなってしまった。大急ぎで家に帰ったハマちゃんは、商談をすっぽかすわけにもいかないと、鯉太郎をおんぶして会社にとんぼ返り。恵(戸川純)ら女性社員に鯉太郎を預けて会議に出席するのだが、恵たちが目を離した隙に鯉太郎が“お散歩”に出かけてしまった!! それを聞いたハマちゃんは、大パニック! 社を挙げての大捜索が始まった。
同じ頃。偶然鯉太郎を発見したスーさんは、その後のスケジュールをすべてキャンセルして、甲斐甲斐しく鯉太郎のために働いていた。ハマちゃんにも鯉太郎の無事を伝えようと佐々木課長(谷啓)に連絡するが、佐々木課長の叫びがハマちゃんに聞こえるはずもなく…。
一方、会社中を駆けずり回ったハマちゃんと仲間たちは、一か所だけまだ探していない場所があることに気付いた。それは、社長室! 大慌てでスーさんのもとへ向かったハマちゃんは、無事に鯉太郎と再会。喜ぶハマちゃんだったが、会社で大騒動を起こした責任を取って丹後半島のすっぽん養殖場に転勤を命じられてしまう。初めての単身赴任で、釣りをする気にもなれないほど落ち込んでしまうハマちゃん。スーさんはみち子さんと鯉太郎を連れて、ハマちゃんを元気づけようと丹後半島を訪れるのだが…。さて、ハマちゃんは普段の陽気さを取り戻し、再び愛する家族たちと暮らすことができるのか!?


4月14日に惜しくも亡くなった名優・三國連太郎。社会派から本格時代劇、ディープな人間ドラマなど数々の名作を遺した三國連太郎が、そのコミカルな魅力をいかんなく発揮した大人気シリーズが「釣りバカ日誌」。今回はスーさんが“イクメン”ならぬ“イクジイ”として大活躍する1992年公開作「釣りバカ日誌5」をお届けします。
“イクメン”なんていう言葉が流行る前から、仕事より釣り、そして鯉太郎(&妻)優先で突っ走るハマちゃんと、鯉太郎を自分の孫のように可愛がるスーさん。鯉太郎のこととなると目の色が変わる2人を、思わぬアクシデントが襲う。ひょんなことから鯉太郎を会社に連れていくことになったハマちゃんが目を離した隙に、鯉太郎がいなくなってしまったのだ! 鯉太郎に何かあったら生きていけないと、我を忘れて会社中を走り回るハマちゃん。一方、偶然鯉太郎を発見したスーさんは、仕事そっちのけで鯉太郎の子守りに奔走することに!?