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出展作家数がおよそ50人と多いのが、本展の特徴のひとつです。コロー、ルソー、モネ、モリゾ、ルノワール、セザンヌ、ドニ、マティス、ピカソ、レンピッカ、フジタなど、フランスのみならず日本でも高い人気を誇る画家たちによる子どもの肖像画が一堂に集結する、見逃せない企画となります。
オランジュリー美術館から出展されるルソーの作品は、彼が生涯に描いたと確認されている4枚の子どもの絵のうちの1枚となる、大変貴重な作品です。ルノワールは自身の子どものみならず、交流の深かった印象派の女流画家ベルト・モリゾの娘、ジュリー・マネの8歳の姿を肖像画におさめています。モネといえば、睡蓮や庭を描いた作品がまずは頭をよぎりますが、本展では画家本人が自らの子どもを描いた油彩画が登場。印象派のタッチで描かれた、愛情あふれるモネの息子たちの可愛らしい姿には、モネらしい光の表現や温かみが見てとれます。
巨匠たちの親としての姿、またモデルが自身の子どもでない場合においても、子どもたちに向ける彼らのまなざしに共感いただけることでしょう。