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本展の見どころのひとつは、ルノワールやピカソなど、誰もが知る巨匠たちの作品と、日本ではあまり耳にすることのない、けれども素晴らしい画家たちによる作品が「子ども」という共通のテーマのもと、等しく展示されることです。
例えば、デュビュッフ家は三代に渡り優れた肖像画家を輩出した名家ですが、日本ではその作品を目にする機会は多くありません。本展では、初代クロード=マリー・デュビュッフと、三代目のギヨーム・デュビュッフの描いた作品が出展されます。
世代を超えた作品を通して、アーティストの血筋が代々受け継がれていった様子をご覧いただけます。また、特筆すべきこととして、本展のフランス監修者であるエマニュエル・ブレオン氏は、このデュビュッフ家の末裔にあたります。ブレオン氏もまた、脈々と続く一族の絆を受けて、本展を企画・開催したともいえるでしょう。