ジャンヌ・ダルク 『「神の声」を聞いた家』 2001/8/15放送

   

15世紀、「百年戦争」のフランスを救った勝利の女神、ジャンヌ ダルク
彼女が生まれたのは、ロレーヌ地方の小さな村・ドンレミー。
麦畑が広がる豊かな大地に、ジャンヌ ダルクの生家があります。


       

14世紀から15世紀にかけ、
フランス全土で繰り広げられた、イギリスとの戦い。
その長きに渡って民衆を苦しめていた戦争の最中に、
ジャンヌは、平凡な、ごくふつうの農家の娘として生まれました。


       

幼い頃から、家の手伝いをよくしていた彼女の一日は、
羊の糸を紡いだり、泉へ水を汲みに行ったり…。
日曜日には信仰心の篤い両親と、隣の教会へ赴き、神に祈りを捧げるのです。

       
       

しかし、穏やかな日々は、長くは続きませんでした。
相次ぐ戦火に見舞われ、着の身着のまま家族と逃れたジャンヌが見たもの、
それは、無惨に壊された家々、荒れ果てた畑…。


    彼女は祈ります。
小さな胸を痛めながら、懸命に。


       

そして、―――13歳の真夏。
突然まぶしい光とともに、神の「声」が響いてくるのです。


  「ジャンヌ、フランスを救いなさい…
        兵を率いて、戦いなさい」


ジャンヌ・ダルク 『「神の声」を聞いた家』 2001/8/15放送

ディレクター日記


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