ミケランジェロ  『父の愛を受けた家』

(2005/8/24放送)


フィレンツェ郊外の自然豊かな村、カプレーゼ。
石造りの建物は、
ルネッサンス美術の巨匠・ミケランジェロの生家です。


   
   
1475年、古い家柄のブオナローティ家の次男として生まれ、
元気いっぱいに育った少年、ミケランジェロ。
小学校に入るころ彼は、美術に強い憧れを抱きます。
彫刻や絵画を学びたい…。
しかし美術に携わる者は、身分が低いと考えられたこの時代。
厳格な父に夢を語ることも叶わず、
少年はこっそり絵を描いていました。


   
けれど、13歳になったばかりのある日のこと。
父が、絵を学ぶことを許してくれるのです。


   
その想いに応えるべく、懸命に絵画を学んだミケランジェロ。
やがて「神のような人」と讃えられる芸術家となったのちも、
彼はこう言って憚りませんでした。


   
「私は彫刻家ミケランジェロではない
  私はミケランジェロ・ブオナローティだ」


   
生涯、彼が誇りに思ったのは、
この家に生を受けたことと、
父の大いなる愛だったのかもしれません。


ミケランジェロ  『父の愛を受けた家』

(2005/8/24放送)

今回の放送のBGM♪
「La fiamma sacra」唄 ラッセル・ワトソン
次回(8月31日)の『心に残る家』は
ゲーテ『新たな道を歩み始めた家』
をお送りします。
お楽しみに。