■酒井田柿右衛門 伝統を継承してゆく地
(2006/9/6放送)
佐賀県、有田。
一本の柿の木の下で300年にもわたり
伝統の技を受け継いできた一族がいます。
酒井田柿右衛門。
親から子へ、子から孫へ・・・
一子相伝で守ってきた、焼き物の世界。
ただひたすら美しいものを求め、
歳月を重ねて手にした柿右衛門の技。
酒井田柿右衛門の名を継ぐ定めを背負い、
人間国宝となった十四代目はこう言い放(はな)ちました。
「伝統というのは、伝承されたことをどう活かすか、育てるかにある。」
柔らかな白、独特の赤。
日本はおろか、世界をもうならせた柿右衛門の世界。
それは、300年にもわたって一つの道を歩んできた
一族の英知(えいち)と、たゆまぬ精進の結晶でした。
■酒井田柿右衛門 伝統を継承してゆく地
(2006/9/6放送)