心に刻む風景

on the Air 放送内容
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2007/8/29
池波正太郎
〜日本〜

愛した故郷の町

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下町、台東区浅草を、
こよなく愛した作家がいました。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」などで知られる、池波正太郎。
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大正12年、浅草で生まれた彼は
関東大震災のため疎開をして、6歳から再びこの地で暮らします。
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飾り職人の祖父のもとで育った少年時代。
人情と季節感があふれる下町の暮らしに、
池波は幸福をおぼえます。
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町っ子である彼の遊び場は、町のすべて。
友だちと路地裏を走り回っては、
浅草の風を、体いっぱいで感じました。
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のちに作家となった池波は、
江戸を舞台とした作品を多く描き、
そこに躍動する命を、活き活きと写しだしたのです。
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「東京人に故郷はない、と、東京人自身が口にするけれども、
 私はそうでない」(『私の好きな「風景」』より)
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終生、下町を愛し、そこで暮らした池波正太郎。
そんな彼を、盟友・司馬遼太郎はこう呼びました。
"最後の江戸っ子"
国:日本 東京都台東区浅草
人:池波正太郎 愛した故郷の町
今回のBGM
曲名:日暮れ
作曲者:本多俊之