心に刻む風景

on the Air 放送内容
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2013/02/20
石川啄木
〜日本〜

新婚時代を過ごした家

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明治の風情が今も残る、岩手県盛岡市。
雪深いこの町に残る小さな家は、
「一握の砂」 「悲しき玩具」で知られる歌人、石川啄木が、
新婚時代を過ごした家です。
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彼がここで妻、両親、妹とともに暮らし始めたのは、
19歳、明治38年のとき。
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結婚して間もない啄木は、新聞の随筆などを書き、
一家の家計を支えます。
しかし生活は厳しく、日々の食事にも困るほど。
そんな啄木をいつも力づけてくれたのは、妻、節子でした。
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啄木と節子は、時折、一緒に歌を詠みました。
身も心も寄せあうふたりには、
沢山の素晴らしい歌が浮かんできます。
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「まどろめば 珠のやうなる句はあまた
 胸に蕾みぬ み手を枕に   啄木・せつ子」
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啄木と節子はここで、愛を育みました。
いつの日も互いを信じ、支えあって。
国:日本 岩手県盛岡市中央通
人:石川啄木 新婚時代を過ごした家
今回のBGM
曲名:着物と手毬
作曲:大島 ミチル