今週は祇園を訪ねます。
八坂神社の門前町として栄えた祇園。
昔ながらの町並みを伝えます。
この町にひっそりとたたずむ西行庵。
平安末期の歌人・西行法師のゆかりの地です。
皆如庵(かいにょあん)は、武士の娘が貴族にお輿入れする際に持参したものです。
道安囲(どうあんがこ)いは、お点前を披露する姿を、
慎ましやかに見せたことでしょう。
円窓の光が、夜のお茶席を和やかに包み込みます。
また、茅葺きの母屋は野趣あふれる佇まい。
竹を並べた簀子(すのこ)天井が、お庭の自然と溶け合います。
丁寧に点てられたお茶をいただくと、
もてなしを受ける心地よさに、時がたつのも忘れてしまうよう。
明かりが灯る頃、いっそう華やぐ祇園。
艶やかな舞妓さんが町並みに彩りを添えます。
祇園の繁栄が、永遠に続きますように・・・。
そんな願いとともに、祇園は夜を迎えます。