今週の放送内容

宝積寺(ほうしゃくじ)
12月22日放送

724年、聖武天皇の勅願で行其により建立された宝積寺。インドから渡来の大黒天神と中国からの打出と小槌が祀られ、財福・繁栄・増進の神として、今も庶民の信仰を集めています。
現在は真言宗の寺院で、本堂には十一面観世音菩薩、閻魔堂には閻魔大王と眷属の像が祀られています。(共に重要文化財)
山崎の合戦で秀吉が陣を置いたことでも知られ、勝利の後一年間、この地に滞在していました。三重塔や出世石など、秀吉ゆかりのものが残されています。

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今週は宝積寺を訪ねます。


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豊臣秀吉が明智光秀と戦った天王山。


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その山腹に秀吉が陣を置いた宝積寺が佇みます。


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山門を抜けると、勝利を祝って秀吉が創建した
朱塗りの三重の塔が、優雅な姿を現します。


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宝積寺は奈良時代の初め、聖武天皇により建立された古刹。


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大黒天神と聖武天皇奉納の打出と小槌。
金運のご利益があるとされ、庶民の信仰を集めてきました。


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閻魔堂には、重要文化財の閻魔大王と四体の従者の像。


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閻魔さまの裁きの声が轟くような気がします。


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後ろの三体と前の二体では、作者が違うと言われています。


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巻物や表情などがより写実的に彫られた具生神(ぐしょうしん)。
左右の耳の穴を繋げるほどのこだわりに驚きます。


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境内の片隅に残る秀吉が座った「出世石」。


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秀吉の出世にあやかろうと、
宝積寺は大晦日、鐘を撞く人で賑わいます。


殆どの人は財宝を打ち出す「打ち出の小槌」と思っているのに、この寺には「打出と小槌」。打出は弁財天、小槌は大黒天の別々の如意御神器だそうです。
宝積寺には重文の十一面観音像が祀られていますが、今回はあえて撮影しませんでした。それは、閻魔大王と眷属(けんぞく)の像(ぞう)があまりに迫力があったからです。
閻魔様は160aの巨大なもの。 具生神と暗黒童子の不気味なまでの写実性。 眼球の周囲が赤く充血しているような様は特筆もの。 建物の中に入ると冥界に足を踏み入れたような錯覚にとらわれます。
小さなお子さんには、刺激が強すぎるかも知れません…


「Tower of Stone」
作曲・演奏者:David Arkenstone・AH NEE MAH