close

神妙な面持ちで天秤に金貨をのせ、重さを量る男性。その前には金貨や、指輪、真珠など、物質的な豊かさを連想させる品々が置かれています。一方、隣に座った妻は、めくりかけた祈祷書から目をそらし、夫の手元に視線を注いでいます。彼女は物欲にとらわれて、ふと金貨に目を向けてしまったのでしょうか。それとも、両替商の夫が正しく金貨を量るように見張っているのでしょうか。