第7章 再建された王妃のプチ・アパルトマン

ヴェルサイユ宮殿の中央棟1階にある広大なアパルトマンは、ルイ16世の叔母マダム・ソフィーが亡くなった1782年以来、空室となっていた。マリー・アントワネットの娘マリー=テレーズは、王妃のアパルトマンからかなり離れた南翼棟に住んでいたが、王妃はその教育をいっそうよく見守るために、娘をここに住まわせることにした。一方、王妃は自分のために大理石の中庭に面した部屋を確保した。それは浴室、図書室、居室の3室からなるチ・アパルトマンである。この新しいアパルトマンにすみやかに家具を備えつけるために、王室御用達の高級家具職人リズネールが起用された。2か月後には納品されたが、マリー・アントワネットはこれに満足していなかったため、1788年に新たに家具が発注された。
19世紀に入って歴史美術館を創設するにあたり、これらの部屋は解体されてしまったが、残されていた板張りなどに基づいて、近年、浴室と居室が復元された。

ジョルジュ・ジャコブ 《肘掛け椅子》 1788年 ブナ、彫刻、塗装、緑色のダマスク織の張り地 96.3×63.3×65.3cm ヴェルサイユ宮殿美術館 ©RMN-GP (Château de Versailles)/Droits réservés
©Château de Versailles(Dist. RMN-GP)/©Christophe Fouin

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