世界まる見え!テレビ特捜部
06/10/30 OA
外人部隊 地獄の大特訓
 
外人部隊とは、フランス国籍を持たない外国人によって 構成されるフランス陸軍の一部隊である。
もともとは、戦争によるフランス人兵士の死傷者が、あまりにも多かったため、 フランス政府が、外国人の起用に踏み切ったのが始まり。
1831年に創設され現在、世界136か国から集まった、7700人の兵士たちが所属している。
しかし、なぜ彼らは自らの国を捨て、外人部隊の道を選んだのか?


フランス南部、オバーニュにある外人部隊徴兵センターには、 毎年、8000人もの入隊希望者がやってくるという。
実は最低契約期間である5年間を勤め上げれば、 誰でもフランス国籍を取得することが出来るのだ。
そのため、新たな人生を求めて外人部隊の門をたたく者も多い。


新人兵士は、まず4か月間の基礎訓練を受ける。
訓練の中で、重要とされるのは「仲間を見捨てないこと」。
異なる国から集まって来た男たちに、互いに仲間を守り、助け、 チームで任務を成し遂げることをたたき込むのだ。
さらに重要なのが、フランス語の授業。
実はこれが一番の難関で、言葉が習得できずに脱走する者も多いという。


さらに、南米フランス領ギアナでは、まさに「地獄」と恐れられる特訓が行われていた。


ここでは徹底的に不公平さや理不尽な気持ちがたたき込まれる。
不公平や理不尽な気持ちを味合わせることによって、 強い憎しみと激しい攻撃性が生まれ、それが戦場では必要とされるのだという。


外人部隊、兵士たちの初任給は、1043ユーロ、およそ15万円。
一般の公務員とさほど違わない。
それでも新たなる人生を求めて、外人部隊を目指す者は今も絶えないという。
 
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