世界まる見え!テレビ特捜部
07/05/21 OA
聞いて楽しい!知られざるカレー物語
日本のカレーライスは、カレーの本場インドではなく、
江戸時代の後半、開国を期にイギリスから伝わったと言われている。
そのイギリスは、世界でも有数のカレー大国。
19世紀、インドがイギリスの植民地だった時代、
ヴィクトリア女王が別荘に雇っていたインド人シェフのカレーを食べた事が
イギリスにカレーを流行らせる、きっかけになったと言う。


しかし家庭では・・・インド人のようにスパイスを使う伝統の無い
イギリスの主婦たちは、思い通りの味付けが出来かった。
そこで、考え出されたのが、あらかじめ数種類のスパイスをブレンドした
カレーパウダー、つまり<カレー粉>である。
こうして、カレー粉は世界で初めて、イギリスで商品化されたのであった。


そんなイギリスで一番人気のカレーは<チキン・ティッカ・マサラ>。
チキン・ティッカとは、タンドールと呼ばれる大型のかまどで、
羽なしチキンを炭火でカリカリになるまで焼いたインドの伝統料理。
20世紀半ば、この料理を知らない客が<チキン・ティッカ>を注文。
すると、この客は、チキンがパサついていると勘違いし
「ソースをかけてくれ」とウエイターに指示。
これによって<チキン・ティッカ・マサラ>というカレーが偶然にも誕生した。
現在では、<チキン・ティッカ・マサラ>の冷凍食品が開発されるほど、
イギリスの大人気カレーとなっているのだ。

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