世界まる見え!テレビ特捜部
07/10/01 OA
SOS 超巨大竜巻から家族を救え!

アメリカ南部のテキサス州は、年間に1000個以上の竜巻が起こる竜巻多発地帯。
もし、大都市ダラスに、史上かつて無い規模の
超巨大竜巻が襲い掛かったら一体どうなるか?

【近未来災害シミュレーション】
ダラス市の非常事態管理局に勤めるジェームスは、息子トビーとともに、
出社前のあわただしい時間を過ごしていた。
ラジオが「少し蒸し暑い日になる」と告げる以外は、いつもと特に変わらない一日。
しかし、その上空では、すでに悪夢へのカウントダウンが始まっていた。

メキシコ湾から流れ込む暖かい空気と、
ロッキー山脈を越えてくる冷たい空気がぶつかり、
スーパーセルと呼ばれる巨大積乱雲が発生。
このスーパーセルこそ、竜巻を生み出す「恐怖の雲」なのだ。

その頃、ジェームスたちはある奇妙な現象を体験!
なんと突然、空から魚が降ってきたのだ。

実はこれ、海で竜巻が発生した際に、ごくまれに起こる現象。
海面に近い場所の魚が竜巻に巻きあげられ、そのまま風に乗り、
遠くの街まで運ばれる事があるのだ。

やがて職場に着いたジェームスは、各地で竜巻が起こっていることを知り、
すぐにダラス市民に避難を呼びかけた。
だが、すでにダラス目がけ、数十にも及ぶ巨大竜巻が迫っていたのだ。

竜巻は同時にいくつも発生し、被害を拡大させる事が多い。
過去には、一日に148個の竜巻が発生し、死者335人を出した事がある。

そして竜巻がダラスに迫る中、
妻アンナと息子のトビーが車に乗り、家へと急いでいた。
しかし突如、フロントガラスに何かが突っ込んできた。
それは、ソフトボールほどの雹(ヒョウ)。

実はこの雹(ヒョウ)も恐怖の雲、スーパーセルが作り出したもの。
雲の中の水蒸気が凍結し、くっつきあって、おおきくなっていく。
そして浮かんでいられなくなるほど重くなり、落下するのだ。
この雹(ヒョウ)は、竜巻の前後に激しく降り、
さらなる被害を出す事で知られている。

一方、ダラスの中心街では、いくつもの竜巻が合体して出来上がった
超巨大竜巻が暴れ狂っていた。
時速560kmのパワーで、スタジアムやビルを破壊していく。

こうした巨大竜巻がおきやすいのは、一日中空気が温まった夕方。
その時刻は帰宅ラッシュと重なり、すさまじい被害が想定される。

そして、町中に取り残された妻と息子を救うため、
夫ジェームスは命を投げ出し、竜巻に向かっていく。
そして間一髪、愛する妻と子を救い出す事に成功。


巨大竜巻に追われながら、自宅へと急ぐジェームス一家。
実は彼らの家には、竜巻用シェルターが用意されていたのだ。
そして、超巨大竜巻は住宅街を通り過ぎ、街ひとつを飲み込んでいった。


実際に、このような超巨大竜巻がダラスを襲った場合、
住宅3万5千棟が破壊され、負傷者数は22万人にのぼり、
被害総額は120億ドルと予想されている。
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