世界まる見え!テレビ特捜部
08/03/03 OA
緊急出動!子育ての悩みはナニーにお任せ

今回、ナニー歴15年のベテラン・ステラが訪ねたのは、
ジョージア州アトランタに住む『ローレンス一家』。
実は、この家では、5歳の兄・ジェームズと、4歳の弟・ジェイコブの
『激しい夜泣き』が止まらず、困り果てていた。
二人揃って、深夜まで泣きわめいたり、暴れたりし、
それは、母親タミーが一緒に『添い寝』をしてあげるまで続くのだと言う。


しかし、その様子を観察していたナニー・ステラの感想は"意外なもの"だった。
「子どもたちの『夜泣き』には"怖い"とか"哀しい"などの原因は無く、
ただ『泣き叫んで母親と一緒に寝る事』が、毎日の習慣になっているだけ」

そう、2人は"甘えているだけ"だと言うのだ。


確かに、この家の両親は子どもに、とっても"甘い"。
しかも、4歳と5歳の子どもたちを、まるで『赤ちゃん』のように扱うのだ。
そう、ローレンス家では『叱らず、何もさせない事』が
"子どもを可愛がる事"だと勘違いしており、
母親タミーは、稀に見る『超過保護な母親』だったのである!
そんなローレンス家で、ナニー・ステラは『家族の新しいルール』を決定。


【ルール1 トレーニングカップの使用禁止】
"トレーニングカップ"とは、赤ちゃんが哺乳瓶を卒業するために使う、
飲み口の付いたカップで、4歳と5歳の子どもに使わせるものではない。
ナニー曰く、
「いくら便利でも、子どもの成長にあったものを親が選んで与えないと、
いつになっても新しい体験が出来ないので、すぐに辞めた方が良い」

最初は、ショックを受けた子どもたちも、
ステラが、それぞれの名前の入った新しいコップをプレゼントすると、
とても嬉しそうな笑顔を見せてくれた。


【ルール2 自分のベッドで、1人で寝る】
母親がいつまでも"添い寝"をしている事が、
子どもたちの『自立心』の邪魔をしていると思ったナニーは、
子どもたちのベッドに母親が寝てあげる事も、
母親のベッドに子どもたちが入る事も禁止した。
このルールを聞いて、子どもたちは確かにショックを受けていたが、
子どもたちよりもショックを受けたのが、母親タミー。
そう、母親が"子離れ出来ていない"事が、この家の最大の問題だったのだ。
その証拠に、母親タミーは、その夜も、子どもたちの泣き叫ぶ声に耐えられず、
添い寝をしてしまったのである。
「母親のタミーの子どもたちに対する愛情は素晴らしいけど、
その愛情が今のままでは、子どもたちの成長の妨げになってしまっている」

と、ナニー・ステラは言う。


そんなステラが、子どもたちを観察していて『面白い事』に気が付いた。
兄のジェームズは激しく『夜泣き』をしている時でも、母親や兄弟がいなくなると、
ピタッと泣き止むのである。
そう、この兄弟は"一緒にいる"事でお互いに刺激し合い、
むやみに泣き叫んでいたのである。
それに気が付いたステラは、
両親の前で『2人の兄弟を別々の部屋で泣かせる事』を提案した。
ところが、母親のタミーは、その提案に猛反対!
「あなたは子どもたちから、母親を引き離し、トレーニングカップを取り上げ、
更に仲良しの兄弟まで取り上げようとしている」と、激しく非難。
だが、ステラも負けてはいない。
「子どもたちの夜泣きの問題を、自分たちだけで解決出来るのなら、
さっさとやって下さい!」と、突き放したのである!
思わず、だまる母親タミー。
すると、ナニー・ステラが、こんな事を言い出した。
「子どもたちが別の部屋に寝る事を"2人が引き離される"とは考えず、
2人の子どもたちは、それぞれ"自分だけの部屋"が貰えるって言う、
素敵な体験が出来ると、思えないかしら?
新しいカップを貰った時の子どもたちの笑顔を、もう一度見てみたくない?」
この言葉に、母親のタミーも父親のジムも心を動かされた。


そして、ローレンス家の両親とナニー・ステラ、
更に2人の子どもたちも一緒になり"新しい子供部屋"作りが始まった!
すると、子どもたちは、今まで見せた事の無いような、
生き生きとした表情でお手伝いを始めたのだ。


そして、その夜。子どもたちは別々の部屋でベッドに入ると…
わずか10分ほどで、ぐっすりと寝付いてしまったのである!
思わずガッツポーズする母親のタミー!
こうしてステラは、子どもたちの『自立』を手助けすると同時に、
『子離れ出来ていなかった母親のタミー』をも成長させ、
一家の悩みを見事解決したのである。


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