世界まる見え!テレビ特捜部
08/06/16 OA
オーストラリア殺人クラゲ追跡FILE

オーストラリア,クイーンズランド州ケアンズ近郊の海岸。
ここで、猛毒を持つクラゲの調査を行っているのが、
ジェイミー・シーモア博士と、パートナーのテレサ・キャレット。
この近海には『立方体』の形をしたクラゲが多く、彼らは、
その毒を持つクラゲの『触手』を持ち帰り『毒』の研究を行っているのだ。


そんな『猛毒クラゲ』の中でも、特に危険な種類が『キロネックス』!
大きさはバスケットボール程で、長さ5メートルにもなる触手を60本も持ち、
強力な毒で一瞬にして獲物の小魚を仕留めるのだ。
驚くことに彼らには脳が存在し、視覚情報の処理が行われている事も、
最近の研究で判明したのである。
この猛毒を持つ『キロネックス』の触手に触れると、身体中に激痛が走り、
最悪の場合は、わずか2分程で死に至ってしまうと言うのだ!
オーストラリア北部の海域では、これまで『キロネックス』による死亡者が、
実に70名以上も記録されており、それはサメやワニによる被害よりも
遥かに多いのである!!


しかし近年、海水浴客を襲う、また新たな「殺人クラゲ」が出現している!
その名も『イルカンジ』。
このクラゲは無色透明の上、大きさは人の親指ほどしかないため
非常に発見が難しい。
だが、毒の威力は『タランチュラ』の数千倍!『コブラ』の数百倍であると言う。
しかし、そんな『イルカンジ』は、未だほとんど捕獲されていないのである。


そんな中、観光客を刺したイルカンジが現れたとのニュースが入り、
博士たちはすぐに現場へと急行した。
果たして、イルカンジを捕獲する事ができるのか?
だが、その時非常事態が!
なんと、シーモア博士がイルカンジに唇を刺されてしまったのだ。
更に、テレサまでも、手を刺されてしまったのである。


だが、二人は激しい痛みに襲われる極限状態の中、
研究の為、自分たちの苦しむ姿の一部始終を記録するように命じた。
そして、2人は何とか一命だけは取り留めたものの、
シーモア博士は2日間、テレサに至っては2週間も
地獄の痛みに苦しめられたのである。


数週間後、2人は海に潜り、再び『殺人クラゲ、イルカンジ』の捜索を開始。
と、その時、懐中電灯の光に誘われ、
幻の猛毒クラゲ『イルカンジ』やって来たのだ。大きさは、およそ2センチ。
こうして、イルカンジの捕獲に見事成功。
早速、研究室で生態の分析が開始された。
そして現在、イルカンジから毒の成分を抽出する事に成功、
博士は日夜、治療法の研究に励んでいると言う。


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