世界まる見え!テレビ特捜部
09/04/13 OA
セクシーアイテム 知って得するブラジャー大百科

女性の下着の歴史は古く、3世紀頃のモザイク画には、
運動をする時などに、動きやすいからか、恥じらいなのか、
「包帯のようなもので胸を巻いている女性たちの姿」が描かれている。
そして、それから1300年後、
フランスなどにブラジャーの祖先とも言える補正下着、「コルセット」が登場。
しかし時に、ウエストをきつく締め付け、
くびれを付けて胸を強調しセクシーに見せるコルセットには、
ウエストを締め付けすぎて、内蔵まで変形させてしまうという問題があったのだ。



そこで、コルセットに代わり登場したのが、「ブラジャー」。
今の形に近い「ブラジャー」は、1913年アメリカで特許がとられたことで、
世間一般に知れ渡った。
そして、1950年頃になると、セクシーな女性の象徴<マリリンモンロー>が登場。
彼女のようなナイスバディが支持され、
胸を大きく見せる、先の尖ったブラジャーが人気となり、
現在のようにデザインも豊富になったのだ。
実は、ブラジャーは、およそ40個以上ものパーツで作られている複雑な下着である。
主な構成パーツは、カップ、ストラップ、アンダーワイヤーの3つ。



カップ
ブラジャーの要であるカップには、立体的にするために
片方だけで、10個以上のパーツが縫い合わされている。
そこで、アメリカの有名下着メーカーでは、カップのパーツと縫い目を減らし
ブラジャーの軽量化に取り組んでいる。
それが、「カップに全く縫い目のないブラジャー」。
特殊な生地に高温の圧力をかけ、カップの形に成形してしまうのだ。
重いブラジャーが70グラムに対し、これは、わずか45グラムだと言う。
また、現在、用いられているブラジャーのカップサイズは、
1940年<ウィリアム・ローゼンソール>によって編み出され、
カップにどれくらいの液体が入るかと言う容積を基準として設定された。
例えば、Aカップは240cc、Bカップは390cc、
更にCカップには630ccの液体が入るというように。



ストラップ
ブラジャーのストラップに付いているアジャスターが考案されたのは、1940年。
それ以来、ブラジャーがずれ落ちるのを防ぎ、
バストをリフトアップさせるのに欠かせないものとなっている。



アンダーワイヤー
バストの縁の下の力持ちアンダーワイヤー。
19世紀に、ハガネのアンダーワイヤーが発明されると、
女性のバストは、きれいにかっこよく整えられ、セクシーに見えるようになった。
そして、このアンダーワイヤーは、ブラジャーに物理的な作用を与えていると言う。
下着メーカーの副社長いわく、ブラジャーは吊り橋の構造と良く似ているとのこと。
「吊り橋」は、重量物が通り、橋ゲタに重力がかかると、
左右に立つ2本の柱から結ばれたケーブルに張力が発生して、
橋ゲタを引っ張り上げる。
同様に、「ブラジャー」も胸の重さが下向きにかかると、
一番高さのあるカップの両脇が、吊り橋の柱の役目を果たし、
アンダーワイヤーを引っ張りあげようとする力が働くと言う。
これによって、どんな豊満な胸も重力に勝って、美しい形にバストアップされるのだ。



女性のファッションアイテムとして欠かせないブラジャーは、
長い歴史の中で、莫大な時間をかけて作られてきた究極の芸術品なのである。



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