世界まる見え!テレビ特捜部
09/08/17 OA
ビル登り男 スパイダーマンの真実

フランスのスパイダーマンことアラン・ロベールは命綱なしに手の力だけで
ビルを登ることで世界中に知れ渡っている。
しかし、彼のチャレンジにつきものなのが、地元警察による逮捕。
ビルに登ることは多くの国で違法行為だからだ。
それでも命がけのチャレンジを繰り返し、世界各地で逮捕され続ける男・アラン。

そんな破天荒な彼にも、愛する家族がいる。
彼の自宅には、13歳の息子ルーカスと妻のニコールが住んでいる。
しかし妻のニコールは
「息子には、ビルに登るなんていうバカげた行為は、絶対にやらせません」と語る。



一見、単なる道楽にしか見えない、ビル登り。
それが時に、思いもよらないビジネスになることもある。



アランが訪れたのはドイツの首都・ベルリン。
高さ106メートルある高層ビル建物を登り始めたアラン。
半分ほど登ったところで、巨大な垂れ幕をビルの外壁に取り付け始めた。
実は、ドイツのある通信会社の宣伝コピー。
アランの抜群の注目度に便乗し、通信会社が広告を依頼。
まさに、彼以外には出来ない命がけのビジネス。



2週間後、さらなるチャレンジをアランは試みる。
やってきたのは、中国・上海。次に登るのは、
高さ421メートルのジンマオタワー。
実は、中国で建物の不法侵入は容赦なく処罰されるので、
逮捕されれば、刑務所での長期服役を科される可能性がある。
そこで、アランが考え出した秘策・・・それは!
スパイダーマンのコスチュームを着てビルを登ること。
その姿で楽しませたら警察に大目に見てもらえないかと考えたのだ。



だが、やはりその姿は目立ちすぎた。
アランは、登り始めて僅か53分で70階の高さに到達したが、
そのときすでに上には警察が待機していた。
白昼堂々、派手なパフォーマンスをくり広げたアランは、
待ちかまえていた警察に逮捕され、直ちに連行。
それでも衣装のおかげか、5日間の身柄拘束という比較的軽い処罰で済んだ。



フランスのスパイダーマン、アラン・ロベールの無謀な挑戦は、
まだまだ終わることがない。



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