世界まる見え!テレビ特捜部
10/05/31 OA
ヴィクトリア 心臓病と闘う笑顔の少女

<スウェーデン・ヨーテボリ> で産声を上げた「ヴィクトリア・ラーション」。
産まれてすぐ、彼女の心臓の左心室がほとんど欠落していることが判明した。
数回の心臓手術を受ける事でヴィクトリアは命を繋ぎとめていたが、
8歳の時、「ヴィクトリア」の病状が悪化。唇の色が紫がかり、普通に歩いて
いても息を切らすことが多くなった。
医師からは『心臓移植』をしない限り余命は一年と宣告されてしまう。
「ヴィクトリア」の両親は直ちに心臓バンクに登録。しかし、子どもの心臓が
見つかる可能性は極めて低く、半年が過ぎてもドナーは現れなかった。
しかし、余命1年と宣告された日から343日目。ついにドナーが現れた。
さっそく心臓移植手術が始まる。
手術開始から8時間、手術は無事成功した。大手術の後、驚くべき回復を
見せた「ヴィクトリア」は、たった2日で体を動かせるまでになり、さらに
表情にも笑顔が戻った。
だが両親はこの時、「ヴィクトリア」から意外な言葉を聞かされた。



「誰かが私のために死んだのね」



幼い「ヴィクトリア」は、見知らぬドナーから授かった命の尊さを、
誰よりも理解していたのだった。



しかし1週間後、容態が急変。新しい心臓への拒絶反応が現れ、呼吸が不規則
になり、かなり危険な状態に陥った。「ヴィクトリア」の幼い体に、拒絶反応
を抑えるための強い薬が投与される。



すると1ヶ月後、「ヴィクトリア」の「生きたい」という強い思いが通じ、
彼女は危機を乗り越えた。薬を飲み、定期的な検診を受ければ、普通の生活が
送れるようになり、今では元気な声を上げ走り回ることもできる。
将来の夢は早く大きくなることだと言う。生まれつきの病気ゆえ、他の子ども
たちとは違う生活を送ってきた「ヴィクトリア」。
今、少女の目に写る未来はきっと、希望に満ち溢れているに違いない。



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