世界まる見え!テレビ特捜部
10/07/12 OA
ハイチ大地震 そこで何が起きていたのか

カリブ海に浮かぶ小さな島国 <ハイチ>。2010年1月12日。
マグニチュード7.0という大地震がこの国を襲った。建物は崩壊し、負傷者
40万人以上、死者は30万人をこえた。
地震発生から2日後、ハイチの首都<ポルトープランス>を訪れたフランスの
TVスタッフは愕然とした。震災の被害を受け建物のほとんどが崩壊し、首都は
壊滅状態。路上のいたるところには、布をかけられただけの遺体が、放置された
ままとなっていた。



そんな中、TVスタッフは驚くべき光景を目にする。フランスの女性救助隊員
を取材中、一人の男性が赤ちゃんを引き取ってくれと女性隊員に頼んできたのだ。
だが、他人の子供を簡単に引き取るわけにはいかない。
必死の説得にもなかなか納得してくれない父親。
しかし、最後には赤ちゃんを連れ、街へと戻って行った・・・。



地震発生以来、ポルトープランスの治安は著しく悪化。最悪だったのは多くの
受刑者を収容していた刑務所が倒壊し、壊れた鉄格子から、受刑者全員が脱獄
してしまったことだ。その数実に・・・4000人。



地震発生から11日後。ハイチ政府は、被災者の捜索・救助活動の終了を宣言
した。だがそれからさらに4日後、終了宣言後も生存者を探していたフランス
の救助隊が、奇跡的に崩れた建物の中から16歳の少女を救出に成功した。
2月中旬。雨季が近付き、ハイチはスコールに見舞われる。
路上で暮らす人々の生活は、さらに過酷なものとなる。
しかしハイチの人々は決して希望を失なわず、力強く生きていくだろう。
楽園の姿を取り戻す、その日のために・・・



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