世界まる見え!テレビ特捜部
11/01/03 OA
ツタンカーメン 新事実を暴け!

これは、王家の谷から発掘された歴史的出土品を<エジプト>の学者チームが
あらゆる角度から徹底分析し、ツタンカーメンの葬儀にまつわる謎に迫った
前代未聞のドキュメンタリーである。
ツタンカーメンの死後、<古代エジプト>には「命ある状態に似せて遺体を保存
する」という『ミイラ作り』の風習が広まっていった。エジプト考古学者「サリマ・
イクラム」によると、普通『ミイラ』は王の魂が再び戻ってこられるように、心臓
だけは残しておくのだが、『ツタンカーメン』のミイラには心臓が残っていないと
いう、異例の処置がなされていた。さらにその保存法がずさんだったため、
遺体の腐敗が進んでいたのだという。
さらに、エジプト考古学者の「ケント・R・ウィークス」によれば、歴史的な遺産が
数多く発掘された『ツタンカーメン』の墓は、彼のために建てられものではなく、
彼の埋葬のために急遽用意された『間に合わせの墓』であり、元々は、別人の
ために建てられた墓だったというのだ。

ではなぜ、ずさんな埋葬やミイラ造りがなされ、再利用の墓が使われたのか?

それは、『ツタンカーメン』の死によって、王位継承権をめぐる権力争いが勃発
していたからである。
その対象者は王妃「アンケセナーメン」、軍の総司令官「ホルエムヘブ」、長年
王家に仕えてきた大臣「アイ」の3人だ。
当時は、『王の埋葬をしたものが後継者となる』という古い慣わしがあり、3人の
権力者達は、他の誰よりも早く王を埋葬しようと考えていた。
「アンケセナーメン」は妃の地位を確保するため、対立する敵国の王子と結婚
しようとしたが、頭脳派の「アイ」が、敵国王子の一行を一人残らず片付け、
さらに、敵国の報復攻撃を察知していた「アイ」は「ホルエムヘブ」をそそのかして
国境の警備を強化するよう指示し、「ホムエルヘブ」が埋葬準備に取りかかれない
ようにした。その間に「アイ」は元々自分のために建てた墓に『ツタンカーメン』を
埋葬することに成功。こうして「アイ」は思惑通り王の座に就いたものの、この時
すでに60歳を越えていて、身体は衰弱していたため、即位からわずか4年で
この世を去ってしまう。

およそ3千年を経て、ようやく明らかとなった真実の裏側には、人間の儚い権力
争いが隠されていたのである。

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