世界まる見え!テレビ特捜部
11/04/25 OA
知って得する! おいしいスイーツ・ツアー

シェフの帝王と呼ばれたフランス人シェフ「アントナン・カレーム」。
彼は、お菓子の『エクレア』を編みだし、さらに『コック帽』も考案した人だとも
いわれる。

今から200年ほど昔、フランスはもとより、イギリス、オーストリアなどの
王侯貴族の料理長を務め、ウィーン会議の晩餐会を取り仕切った天才料理人。
フランス料理そのものの発展に貢献し、特に『ピエスモンテ』という巨大で豪華な
お菓子作りを得意とした人物。

そんな彼は、1819年、ロシア皇帝「アレクサンドル1世」に請われ、当時の首都
<サンクトペテルブルク>へと向かったといわれる。
「カレーム」は洗練されたフランス料理を披露し、人々を魅了すると同時に、
彼自身もロシアの大きな影響を受けることになった。それが、料理の出し方。
作った料理すべてを一度にテーブルに並べていた西欧に対し、極寒の<ロシア>では、
作りたての暖かい料理を一品一品、その都度出していたのだ。
このロシア流サービスに感銘を受けた「カレーム」はパリに帰った後そのメリットを広め、
現在のフルコース料理のサーブ方法がひろまっていったのだ。

そんな「カレーム」の足跡を辿って、イギリスが誇るカリスマ・パティシエ
「エリック・ランラード」が<ロシア>へと向かった。
<サンクトペテルブルク>へと向かう船内で、ロシア皇帝が作らせていた、復活祭の
卵をかたどった豪華な美術工芸品にちなみ『インペリアル・イースターエッグ風』の
スイーツを、カレーム流に作ってみることに。
完成したイースターエッグを船のキャプテンと招待客に振る舞うエリック。
そのゴージャスな見栄えと絶品のお味に、みんな大満足だった。

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