世界まる見え!テレビ特捜部
11/05/16 OA
妊娠に気付かなかった女性たち

【ジェシカのケース】
<ペンシルベニア州> の住宅街で、婚約者の「ベン」と結婚準備を進めていた
「ジェシカ・コジオスコ」。その頃、生理が来ないことから、妊娠検査薬で
2度調べた。結果は陰性。それから8ヵ月が過ぎ、結婚式の準備に追われてい
たジェシカを、突如、腹部の激痛が襲った。彼女は病院へ急行。
病院に着くと、それが『陣痛』であると判断。彼女を分娩室へ
と運ばれ、初めての出産に挑むことに。そして分娩準備を始めてから
わずか15分。ジェシカは無事、体重3402グラムの元気な女の赤ちゃんを出産。

ジェシカが妊娠に気付かなかったのは、妊娠検査薬の正確性を100パーセント
だと思いこんでしまったこと。一般的な妊娠検査薬のパッケージには「判定で
きる確率99パーセント以上」と記載されており、体調などによって妊娠を正確
に感知できないケースもあるという。さらに、妊娠を経験したことのない人に
は、胎児が動いていても、お腹に溜まったガスによるものだと勘違いし、気付
かないこともある。

【ニコールのケース】
<オハイオ州> に住む「ニコール・デイビス=バレス」と、恋人「ケビン」。
ある朝、吐き気と腹痛に襲われたニコール。だがここ10年以上、
ほとんど生理が無く、医者から子どもを持つことは出来ないだろうと言われ、
これらの症状を更年期障害の始まりだと考えた。そんな時であったが、
ニコールは、母親を週に1度の診察に連れて行ったのだ。しかし、娘の様子が
おかしい事に気づいた母親は、ニコールに検査を受けるように言った。検査結
果を待つ間にも、腹部に痛みを感じトイレへ駆け込む。しかし腹痛は、激しさ
を増し『誰か助けて!』と大声をあげたその時、体の中で何かが通過するのを
感じた。
駆けつけたスタッフが便器の中で目にしたものは、赤ちゃんだった。
体重が1304グラムと、一般的な新生児の半分以下。すぐさま、新生児集中
治療室に運ばれたが、病室で残された胎盤を取り出すニコールに異変が。なん
と、赤ちゃんがもう1人いることが判明。そして体重1219グラムの女の子を出
産。病院に駆けつけた恋人のケビンは、いきなり2人の子どもの父親になった
ことにビックリ。2人は兄にキーラン、妹にキーラと名付けた。しかし、後か
ら産まれた女の子キーラは、2ヵ月後、残念ながら天国へ旅立ってしまった。

ニコールが妊娠に気付かなかったのは、ひどい生理不順が長年続きし、自分は
子供ができない体だと決めつけていたことにある。
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