世界まる見え!テレビ特捜部
11/09/12 OA
生か! 死か! キラウエア火山 決死のサバイバル

1992 年11月21日、ハリウッド映画の撮影クルーを乗せたヘリが、ハワイ島にある
世界有数の活火山『キラウエア火山』上空を飛行中、火山ガスの影響によって
エンジントラブルを引き起こし、火山口に墜落してしまう。

乗っていたのは、カメラマンの「マイク」とアシスタントの「クリス」、ベテラン
パイロット「クレイグ」の3人。幸い、彼らは軽傷のみで一命を取り留めたが、50m
先にある溶岩と有毒な硫黄臭の火山ガスが容赦なく襲いかかり、一刻の猶予もない。
ヘリの無線は墜落の衝撃で故障し、全く通じない。かといって火山口の岸壁を登って
脱出するには岸壁が崩れやすすぎる。

するとパイロットの「クレイグ」がヘリの無線機の復旧を試みる。他の2人を岸壁に
残し、有毒ガスが充満するヘリへ命がけで戻ってみると、撮影カメラ用のバッテリー
があることに気づく。早速ヘリにつないでみると、幸運にも無線機が復活。救助の
要請に成功し救助ヘリが到着。「クレイグ」がヘリに救助されたが、濃い火山ガスの
中にこれ以上長くいることは危険と判断し「クレイグ」だけを乗せて、やむなく飛び
立ってしまった。

こうして岸壁の途中に取り残された「マイク」と「クリス」2人。
事故から19時間が経過した午前6時30分、『このままでは2人とも死んでしまう』と
思った「クリス」は、わずかな望みをかけて危険な岩壁を登りはじめ、なんと自力で
脱出に成功。

最後に残されたのは「マイク」。
事故から3日目、限界を感じ始めた「マイク」の頭上の火山ガスの切れ間に、ヘリを
発見!岩壁から死にもの狂いで手を振る「マイク」。すると上空から救助用ネットが
下ろされ、「マイク」は最後の力を振り絞ってネットに飛び移り、無事救出された。
最愛の妻と、「クリス」、「クレイグ」との奇跡の再会を果たした。


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