世界まる見え!テレビ特捜部
11/10/24 OA
診断不能! 電気工事士を殺した激痛のナゾ

1991年8月、<ペンシルベニア州・ウィルクス・バール>。
この町に住む電気工事士の「ロバート・カーリー」は、ある日突然強烈な
手足の痛みに襲われ病院へ。診察したが、原因が分からなかった。

その後大きな病院に移ると、担当医が「ロバート」の枕元の『抜け毛』を
発見。『毛が抜ける』ということは、何かしらの有毒な金属が「ロバート」の
体を侵している可能性がある。
直ちに毒物検査を行うと、なんと体内から大量の『タリウム』が確認された。
『タリウム』とは、強い毒性を持ち、かつては殺鼠剤などに使われていた。
その危険性の高さから、一般的には販売されていない毒物である。

一度は回復したものの「ロバート」の容態は急変。『タリウム』の毒は脳を
おかしており、もう手遅れだった。「苦しみ続けるくらいなら…」と妻は
夫の生命維持装置を外す決断を下し、「ロバート」は安らかな眠りについた。

「ロバート」の死から数日後。
妻ジョアンは医師に『自分と娘も検査して欲しい』と願いでた。
すると二人から、標準を上回る量のタリウムが検出された!
これは「ロバート」の家族全員の命を狙った殺人事件か?

警察が直ちに捜査を開始すると、「ロバート」が化学実験室に持って行った
赤い水筒から、タリウムが検出された。さらに「ロバート」の家を捜索すると、
赤色の水筒以外にもうひとつ、青い水筒からもタリウムが検出された。しかも
家からは、『タリウム』を含む殺鼠剤も発見された。
赤い水筒にも青い水筒にも触れることが出来たのは、ただひとり。
妻「ジョアン」その人が、犯人だ。

前の夫に対する事故賠償金を独り占めした「ジョアン」は、タリウムの存在を
知り、欲に駆られ、現夫「ロバート」に保険金を掛けて殺害することを思い
つき、飲み物の中にタリウムを混入し「ロバート」に飲ませていたのだ。


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