2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


厚底むくみ が危ない  #533 2000/05/28

 二足歩行で人間の全体重を支えている足。「あし」という字には「足」と「脚」の2種類が有りますが、腰から足首までが「脚」、足首からつま先が「足」と分けられます。この足が今いろいろな危険にさらされているのです。増加の傾向にある偏平足、女性の悩むむくみ、足のニオイ、水虫…。酷使されていることでいろいろガタがきている足。今回は足のことで悩んでいる人必見!足の科学です。

偏平足の足と普通の足  土踏まずの無い偏平足。最近運動不足のせいも有って、若い人を中心に増加中なのです。偏平足は疲れやすいと言いますが、本当なのでしょうか?そこで実験、と思ったら「目がテン!」に格好の実験台がいました。お馴染みのAD佐藤君。彼が足を地面につけるとあらびっくり!まるですき間が無いのです!典型的な偏平足!

 そこで彼と、偏平足でない人が歩いてみてその歩行を比較します。すると、偏平足の佐藤君はペタペタペタ…となんか変な歩き方。偏平足でない人は、かかとから着地するのに対し、佐藤君は、足の裏全体でドシンと着地するのです。当然、足の裏にかかる負担は大きく、偏平足が疲れやすいというわけなのです。しかも、レントゲンで見てみると、偏平足でない人は、足の骨がきれいなアーチを描いているのに対し、佐藤君は骨が陥没しているためアーチが消滅しており、クッションの働きをするものが何もないのです。

 足に関して女性が一番悩んでいるかもしれないのが、むくみ。立ち仕事をしている人を中心に、悩んでいる人は多いですよね。でもなぜむくみは起こるのでしょう?そこで番組では2人のOLに協力してもらい実験。立ち仕事の多い人とデスクワーク中心の人に分かれてもらい、8時間労働のあとむくみを測定しました。すると、2人とも同じようにむくみが起こったのです。どうやら立っているのと座っているのでは、むくみには変化が無いようです。

 そこで、むくみが起こった後で、10分ほど散歩をしてもらいました。その後、再び測定してみると…なんとむくみが消えた!これはいったいどういうことか?そもそもむくみとは、動脈から出た体液が静脈に吸収されるまでに、組織内にたまって膨らむというもの。この体液をスムーズに移動させるために必要なのが、筋肉の動き。筋肉が動くと、ポンプのような役割を果たして、組織内の体液が静脈に吸収されやすくなるのです。


所のポイントむくみを解消するには散歩すること!


厚底靴で歩く矢野  番組ではさらに驚くべき情報を入手しました。なんと厚底靴をはいているコギャルにむくみが多い、とのこと。本当に厚底靴はむくみを引き起こすのでしょうか?そこで、矢野さんがじっさいにニューハーフに借りた巨大厚底靴で歩いてみたところ、確かにむくんだ!さらに、厚底靴をはいたときの歩き方を観察してみると、偏平足のようにベタベタした歩き方で、ほとんどふくらはぎの筋肉を使っていません。これではむくむわけです。

 これからの季節、足のニオイに悩む人も多いのではないでしょうか?矢野リポーター、魚住アナウンサーが自らの足を提供して足の裏の菌の状況を調べます。すると出るわ出るわ、いろいろな菌やカビ!この微生物たちが足の裏のニオイの原因になっているというのです。

 早速消毒しようとする魚住アナ。すると「とんでもない!」との声。足のニオイはなくてはならないもの!?らしいのです。実は、足の裏に棲んでいる微生物は、常に足の裏で戦いを繰り広げ、皮膚のカスなどの少ない栄養分の奪い合いをしています。そこに、病原菌などの悪玉菌がやってきても、入り込む余地がありません。それが結果的に、なんと悪い菌から足を守るバリアになっているのです。


所のポイント足のニオイの元となる細菌は、足の裏にはなくてはならないものだった!




人間科学編へ BACK NEXT

ジャンル別一覧日付別一覧

[目がテン!?ライブラリーフロントへ]