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 全部わかるDVD入門  #691 (2003/07/20) 

 いよいよ夏休み突入!DVDを見る機会もグッと増えます。そこで今週は、今や出荷量がソフトもハードもVHSを抜いたと言われるDVDを徹底解明します。

 DVDには、VHSには無い、様々な機能が有ります。チャプターは画面の目次のようなもの。好きな場面にひとっ飛び出来るのです。DVDのアタマから2時間後のクライマックスに行くのも、VHSだと2分41秒もかかってしまいましたが、DVDだと13秒で行けてしまいました。
 マルチタイトルといって、字幕を様々に選べるのも大きな特徴。なんと6カ国語の字幕を持っているソフトもあるのです。語学の勉強に便利ですね。

5.1サラウンド  そして5.1チャンネルサラウンドシステム。これはTVモニターの側に左右と真ん中に3つのスピーカー、そして背後にまた左右2つのスピーカー、そして低音専用のどこに置いてもいい(なので0.1チャンネルとカウント)1つのスピーカーの計6つで、立体的な音響が楽しめるシステム。DVDならばこんなに豊富な音の情報を収めることが出来るのです。スタジオでは所さんがこのシステムを初体験!思わず「買っちゃおうかな〜」という声が所さんから出ました。

CDとDVDの表面拡大  DVDはCDによく似ています。それもそのはず、DVDとCDは大きさ、厚さ共に、全く同じなのです。ではどこが違うのでしょう?そこで原子力間顕微鏡という優れた顕微鏡でDVDとCDの表面を拡大したところ、CDに比べDVDの方がデコボコが細かくついていたのです。。このデコボコは二進法で映像、音声全てをデータ化したもの。これをレーザーで読み取るのです。このデコボコの多さが、イコール収められる情報量の差なのです。CDがフロッピーディスク450枚分の情報量なのに対して、DVDはなんと3200枚分なのです。
 さらにDVDは二層になっていると言われるのですが、これはデコボコの面がなんと二層になっているのです。その内の一層が半透明になっているため、もう1面を読み取れるというわけです。これで情報量は更に2倍になるのです。

所さんのポイント
DVDとCDの情報の記録法は全く同じ。その密度が違うだけだった!

 様々な方法でCDより遥かに多い情報量を獲得したDVD。しかし実は1枚のDVDに2時間の映画をまるまる1本入れるには、まだ情報量が足りないというのです。ではいったいどうやって、DVDは映画を丸々1本詰め込んでいるのでしょう?そこにはM-PEG2と呼ばれる圧縮という方法があったのです。
 これは、アニメーションの制作を考えるとよく分かります。アニメーションは動かない背景はそのままに、動く人物だけ絵を何枚も描いて、それを合わせて画面を作っていきます。こうすれば背景をいちいち書く手間が省けるというわけ。圧縮も同じ方法で、画面の中で動く部分だけデータを残していくのです。こうすれば1秒30枚の画像を全て残すよりも、少ない情報量で済むというわけです。

所さんのポイント
DVDの圧縮は、アニメーション作成とよく似た方法だった!

 最近爆発的に売れているのが、録画出来るDVDプレーヤー、DVDレコーダー。しかしどうしてあのDVDに録画出来るのでしょう?
 実は映画などのソフトと、録画できるソフトは違うものなのです。DVD-Rという1回だけ録画できるソフトは、レーザーの熱によって色素を焼き、焼けた所と焼けていない所でDVDの凸凹を表現しています。そして何回も録画できるDVD-RWとDVD-RAMは、レーザーの温度の差で状態が2種類に変化する特殊な金属を使用。この2種類の状態がDVDの凸凹に匹敵します。この金属が何回も変化出来るため、繰り返しの録画が可能なのです。

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