知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


火事に強い!? プラチナ
第740回 2004年7月11日


 高価な貴金属プラチナ。指輪を始めアクセサリーに人気です。その値段は金をも凌ぎます!しかし調べてみると実は輝きは銀以下!いったいなぜプラチナはそんなに高価なのでしょう。そしてプラチナは結構身近に役立っているのです。これを見ると、貴女もプラチナが欲しくなる!?

 なぜプラチナはこんなに高価なのでしょう?着けてみないと分からない?ということで佐藤アナが1週間、金銀プラチナの指輪つけっぱなし実験に挑戦(金の指輪は18金)。寝る時もお風呂の時も、そしてニュース本番の時にもつけっぱなし。1週間後、プラチナと金の指輪にはあまり変化はありませんでしたが、銀の指輪はすっかりさびてしまいました
 さらに凄い情報が入ってきました。「火事で燃え残る指輪はプラチナだけ」。本当なんでしょうか?そこで「目がテン!」が焼き物の窯で火事場を再現、そこに金銀プラチナの3つの指輪を入れてみました。温度を火事の一番高い温度といわれる1200度まで上昇させると、金銀の指輪は溶けてしまったのに、プラチナの指輪は見事焼け残ったのです!

所さんのポイント
ポイント1
プラチナの指輪は火事でも大丈夫!その溶ける温度は1769度!

プラチナインゴット  プラチナはその丈夫さもさることながら、希少性こそが高い理由。なんと産出量は金の33分の1しかありません。なので値段も金の2倍以上なのです。
 スタジオに時価2億円のプラチナが登場しました。その総重量は66キロ。その内1つのインゴット(時価1300万円、重さ5キロ)を持ち、所さんがビックリ。なんと見かけよりはるかに重いのです。それもそのはず、プラチナは重いと言われる金よりも、1割比重が重かったのです。

 なんと日本でもプラチナが摂れるというのです。場所は北海道。一攫千金を夢見て矢野さんが向かいます。方法は砂金採りと同じ。しかし1日頑張ってその成果は0.2グラム。北海道全体では50キロのプラチナが埋まっていると言われていますが、なかなかそうは簡単にいきません。

 実はプラチナは、「触媒」という科学的な性質を利用して、色々な所に使われているのです。「触媒」というのは、それ自身は変化せず、他の物質の化学変化の仲立ちをするもの。例えば白金カイロにもプラチナが使われていますが、プラチナがベンジンと酸素を結び付け、このとき発生する酸化熱で、カイロは温まるのです。さらに排気ガス処理に脱臭と、プラチナは結構身近に役立っているのです。

所さんのポイント
ポイント2
触媒であるプラチナは、白金カイロに排気ガス処理に脱臭と幅広く使われている!

プラチナ万年筆  排気ガス処理をする車のコンバーター2本から、計2グラムのプラチナを取り出した矢野さん。そのプラチナを細く細く伸ばし始めました。金ほどではないけれどよく伸びるプラチナ。その強度は、銀の2倍、金の4倍なのです。そして矢野さん、本物の「プラチナ万年筆(ふで)」を作りました。しかし残念ながら墨の乗りはあまり良くありませんでした。



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