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記憶力UP(秘) バラ 風呂
第989回 2009年6月13日


 お祝い事や記念日などの贈り物に欠かせない「花」!そこで、街行く女性に、プレゼントされて一番嬉しい花を聞くと、8割近くの女性が「バラ」と答えたのです!皆さんはバラには高級感や豪華さを感じ、特に「花の形」・「赤い色」・「香り」が好きだそうです。今回はそんなバラの魅力に科学で迫ります!

 まずは花の形の秘密を探るため、バラ園を訪れた佐藤アナ。多くの花びらが重なるバラの咲き方は、八重咲きと呼ばれています。そこで、同じく八重咲きで有名なボタンとバラの花のうち、花びらの多い品種のものを用意し、それぞれ花びらを数えてみました。すると、ボタンの106枚に対しバラは134枚と圧勝!幾重にも重なり、高級感を生むバラの花びらは、虫たちにも人気があるはず!そこで、バラの入ったアクリルボックスに200匹のミツバチを放してみると…なんと一匹も花にとまらなかったんです。原種と現在のバラ 花2面比較実は、バラは重なった花びらによって中心の蜜やおしべが隠れているので人気がないんだそうです。しかし、ミツバチにも人気のバラがあるというので見せてもらうと、なんとそのバラの花びらはたったの5枚だけ。実はこれがバラの原種なんです。現在のバラは観賞用に品種改良され、おしべが花びらに変わったものだったんです。その証拠に、原種も現在のバラも、花びらとおしべの数を足すと、どちらも180前後でほぼ同じでした。
 ちなみに、原種のバラはハーブで有名なローズヒップの実をつけますが、現在のバラは受粉しづらいのでほとんど実をつけません。しかし、その分花びらは原種のおよそ2倍のポリフェノールなど、多くの栄養分を含んでいます。

所さんのポイント
ポイント1
バラの原種には花びらが5枚だけ。現在のバラは品種改良によっておしべが花びらに変えられたものだったのだ!

 さて、バラといえば赤い色。他にも赤い花はたくさんありますが、一体どこが違うのでしょうか?そこで、バラ、ガーベラ、カーネーション、3つの赤い花を用意。それぞれの花びらを同じ大きさに四角く切り取り、並べてサンプルを作り、どの色が一番きれいに見えるかを街行く女性たちに聞いてみました。花びらの電子顕微鏡写真 3面比較すると、なんと5割以上の女性がバラを選んだのです。その理由は深みがあるからというのですが、なぜバラの赤には深みがあるのでしょうか?そこで、3つの花びらの表面を電子顕微鏡で見て比べてみると、バラだけが突起物があってデコボコ状態だったのです。
 試しにそれぞれの花びらに照明を当てて光の強さをあげていくと、バラだけが白く見えずに赤色が残ったままでした。実は、バラの花びらはこの突起物が光を吸収するため、他の花より光の反射が少なく、高級感のある深い赤に見えるのです。ちなみにこの構造は、洋服の生地などに使われるベルベットと同じ構造なのです。

 さて、もう一つのバラの魅力といえば、「香り」。実際に、バラの香りを使った様々な商品は広く好まれていますよね。では、お風呂にバラの花をたくさん浮かべたバラ風呂はどれだけいい香りがするんでしょうか?そこで実験!香りが少ないカーネーションとガーベラを同じく80本ずつ用意し、5人の女性に目隠しをしたままこの3つのお風呂へ入浴してもらい、どれが一番いい香りか答えてもらいました。すると…なんと本命と思われたバラ風呂を選んだ女性は1人だけだったのです。そこで、花の香りを測定してみると、ガーベラが190、カーネーションは189、そしてバラは187と、僅差ですが最下位でした。実は、バラはあまり香りがしない花だったんです。
 では、バラの香水はどうやって作られているのでしょう?専門家に伺うと、なんと香水は原種に近いバラから採取されているのだそうです。この原種のバラの香りの強さを測ってみると、その数値は309と、現在のバラよりもずっと強い香りだったんです。実は、品種改良されたバラは八重咲きのためほとんど受粉せず、虫をおしべに引き寄せるための香りをあまり出さなくなったのです。

所さんのポイント
ポイント2
実は、私たちが普段目にするバラの花はあまり香りが強くない。香水などは原種に近いバラから採取されているのだ!

 ところが、この少ないバラの香りにはフェニルエチルアルコールという、記憶力を高めるといわれる成分が含まれているのだとか。そこで早速実験で確かめてみることに。まずは6人の方に、3分間でバラバラのトランプを記憶し、1人神経衰弱をしてもらいました。間違えた回数が少ないほど記憶力がいいということになります。一回目の結果を測定したあと、その内3人にはフェニルエチルアルコールを嗅いでもらい、さらにその匂いが充満した部屋で睡眠をとってもらいます。一方の3人には匂いを嗅がずに寝てもらいました。そして1時間半後、全員に同じように一人神経衰弱にチャレンジしてもらうと、匂いを嗅いでいないチームは、1人だけ前回の記録を上回っただけでしたが、匂いを嗅いだ3人は、なんと全員、間違えた回数が減ったのです!念のため、フェニルエチルアルコールとジャスミンオイルを嗅いだときの脳波を比較してみると、ジャスミンオイルよりもフェニルエチルアルコールを嗅いだ時のほうが、活発化しているのが分かりました。もしかしたらバラの香りは本当に記憶力アップに効果があるのかもしれません。ただし、この実験と同じ効果を得るには1万本以上のバラが必要とのことで、お手軽な方法ではなさそうですね。



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