知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


女のツメ 割れやすい訳
第1052回 2010年9月25日


 女性の爪を華麗にカラフルに彩る「ネイル」。最近は専門店もどんどん増え続けているほど、その人気は上昇中!そこで今回は、今や女性のオシャレのマストアイテムとなったネイルの謎に科学で迫ります!

 まずは、女性のネイルを男性はちゃんと見ているのかを確かめるためこんな実験!「目がテン!女子アシスタントオーディション」を開催し、番組スタッフと共に、一般男性4名にも審査に参加してもらいます。しかし、このオーディションはなんと嘘!実は、男性が女性のネイルを見ているかを調べる実験なのです。4人の女性モデルさんも全員仕掛け人で、ネイルをしているのは4人中2人だけ。1人10分間の審査中、女性には自然な動きで男性に爪がよく見えるように動いてもらいます。そして、オーディション終了後、男性達にネタバラシをして、ネイルをしていた2人を当ててもらいます。すると…2人を当てた正解者はゼロ。1人を当てた人も、当てずっぽうで正解しただけでした。つまり、男性は全員爪を見ていなかったのです。
 では、男性へのアピールになっていないにもかかわらず、女性はなんのためにネイルをするのでしょうか?そこで、子育てをしていても、ネイルは絶対止められないという17歳のギャルママを訪ね、夕食作りを見せてもらいました。ど派手なネイルで、作るメニューはハンバーグ。玉ねぎの皮は指の腹で剥き、包丁が爪に当たらないように、指を反らせてみじん切り。さらに、爪に挟まらないように、肉はボウルではなくビニール袋の中でこねます。そして、最後に指ではなく手のひらで形を整えました。こんなに不便なのに、なぜネイルをしているのでしょう?そこで、ネイルのありなしで普段の行動に何か違いが出るのか実験です。普段ネイルをしない4名の男性を2つのグループに分け、その内1人だけに、プロのネイリストから肌に近い色のネイルを施してもらい、実験開始!商店街で手を人前に出すティッシュ配りを行い、100個を先に配り終えた方が勝ちです。すると…2組共に、ネイルをした男性が20個ほど差をつけ勝利!さらに、同じ4人で、ネイルをする人を入れ替えて再度実験しても、またもやネイル組の勝利でした。ネイルをした男性に感想を聞いてみると、「やる気が出た」とのこと。そこで、街の女性50名にも聞いてみると、およそ90%の女性がネイルをすると気分が盛り上がると答えたのです。そこで、化粧を研究している専門家に伺うと、人は外見が綺麗になると自信がつくんだとか。見た目が綺麗になるのは化粧も一緒ですが、ネイルは、鏡を見なければわからない化粧と違い、自分の目で常に確認できるため、その効果が増すそうです。確かに、ネイルをしてティッシュを配っている時の男性の視線をアイカメラで見てみると、配っている時、必ずネイルをした指が視線の先を通り過ぎていました。つまり、ネイルは、自分の目で頻繁に見るたびに、気分を高揚させる効果があったのです。

所さんのポイント
ポイント1
ネイルには、自分の目でたびたび爪が見えることによって、気分が盛り上がり、やる気が湧く効果があるのだ!

オカマさんインタビュー「爪は頑丈」  さて、女性にネイルをする理由を尋ねると、爪が割れるからという回答も目立ちました。女性の爪には横にヒビが入ったり、伸びている部分が欠けたりという現象が起こるのだそうです。そもそも、男性より爪を長くしている女性は、物にぶつけたりして爪が割れやすいのです。そこで、男性でも女装し、爪を伸ばしているオカマさんたちに伺うと…確かに爪を長く伸ばしても、頑丈で割れにくいそうです。
 その真相を確かめるため、美容学校に通う、ネイルをしていない同年代の男女各10名の爪の厚さを測ってみました。すると、男性の平均は0.70mm、女性の平均は0.43mmと、女性の爪は明らかに男性より薄いことがわかりました。つまり、ネイルには女性の薄い爪を守るため、保護する役割もあったのです。

 さて、プロのネイリストの方によると、ネイルはやる気や爪の保護だけではなく、指を長く見せる効果もあるというのです。長いつけ爪をすれば、当然指は長く見えますが、つけ爪をせず、単に色を塗っただけではどうでしょうか?そこでこんな実験!片方の爪だけピンクに塗った手のモデルさんに箱の中に入ってもらい、手以外は見えないようにして、商店街を行く人に片手ずつ短い時間見てもらい、どちらの指が長く見えるか答えてもらいます。当然、モデルさんは1人なので、実際は手の平から爪の長さは同じです。しかし…10人中9人の方が、赤く塗った指の方が長く見えると答えたのです。
ピンクネイル  そこで、今度は爪の先が少し白くなっている程度のネイルに変えて実験です!すると…それでも10人中7人がネイルをしている指の方が長く見えると答えました。色彩の専門家によると、ネイルで指が長く見えるのは分割錯視(ぶんかつさくし)という目の錯覚によるものだそうです。これは、同じ長さの線でも、縦より横のラインの方が長く見えるという現象で、ネイルをすることで、関節の横ラインにもう一本線が増えたように見え、さらに縦長に見えるのだそうです。

所さんのポイント
ポイント2
ネイルで爪に色をつけると、分割錯視という目の錯覚で、指が長く見えるのだ!




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